表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死にゆく心に火を灯せ!  作者: 啓上秋
3章「旅行」
32/51

29話「公園」

「ありがとうございます」


重い……そこそこ重い話をされたぞ……


しかし美古都さんの両親、確かに怖そうだ。


「では、ここは私が支払っておくので、美古都と観光してきてください」


「ありがとうございます」


コーヒーを飲み干し、店を出て、寮に向かう。


それにしても美古都さんの世話が渡鳥さんの生きる意味か……


「ただいま」


「京屋!大丈夫だった?変なこと言われたりなにかされてない?」


「大丈夫だよ」


「それより今日は夜まで都心に居るんだよな?」


「うん、ちょっとの間だけだから夜になったらすぐ帰るから準備はしておかないとね」


「そうだな、じゃあまずは帰る準備をしてから出かけるか」


先に帰りの準備をしていると渡鳥さんも帰ってきた。


「ただいま戻りました」


「お帰り渡鳥、京屋に何もしてないよね?」


「していません」


「お帰りなさい渡鳥さん」


「ありがとうございます」


車に必要な荷物を詰め込み終わる。


「で?結局どこに行くの?」


「夜まで居るなら夜景を高い所から見ようと思って」


「夜景?この辺に屋上まで行ける建物あるかな?」


「商業施設の屋上は行けたはず」


「じゃあそこで夜景を見るとして、夜までの間はどうする?」


「どうするかな……」


「……じゃあ、公園で遊ばない?」


「公園?旅先で行くとこなのか……?」


「いいでしょ?」


「まあ、いいけどな」


「ただ、何して遊ぶんだ?」


「普通にブランコしたり、滑り台とかじゃない?」


「まあ、子供が居たら子供達に遊ばせてあげたいし公園は無しだけどね」


渡鳥さんは留守番をしてくれるらしい。


感謝しなければ。


帰りの挨拶をしようと隣の部屋を訪ねたが居なかったのでまたしばらくは会えそうになそうだった。


仕方ないか……


携帯で探したらちょうどいい公園があったのでそこに向かう。


そうして街を歩く。


「あった!ここだよ!」


「人も居なさそうだしここなら遊べるな」


「そうだね!さっそくブランコに乗ろうよ!」


ブランコに乗り、漕ぎ出す。


「私ね、昔こうしてブランコに乗っておしゃべりする時間が好きだったんだ」


?渡鳥さんは友達が居ないって言っていたが……


まあ、今はあまり詮索しないほうが得策か。


「そうなのか、確かに俺も好きだったな」


……でも俺もあの絵本を持ってた子としかブランコに乗りながら喋ったことないな……


そうして俺達はしばらく公園で遊んだ。


「あんまり時間潰せないね……」


「そうだな」


これが大人になるということなのだろうか?

子供の時あんなに楽しく遊んでいつの間にか日が暮れていたのに今じゃすぐ遊び終える。


いや、俺達まだ中3だったな……


「仕方ないし、昼ご飯でも食べに行こっか!」


「どこにするんだ?」


「私、商業施設の中に美味しそうなお店があったの、そこ行きたい!」


「別に良いけど、あんまり値段が高いと後で困るぞ」


「大丈夫!値段もリーズナブルだから!」


「ここか」


「そう!」


施設まで移動した俺達は店の前まで来ていた。


いわゆるオシャレなカフェというやつだろう。


「さ!入ろ!」


店に入り、食事を頼む、美古都さんはパンケーキを頼んだので俺も同じのにした。


「同じのでよかったの?」


「美古都さんと同じものが食べたかったからね」


「な、なに、それは!」


「別に?」


何故か彼女は照れているようだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ