27話「相談の約束」
自分の部屋に戻ってきた。
ガチャ!
どうやら帰って来たようだ。
「ただいまー」
「お帰り、美古都さん、渡鳥さん」
「ゆっくり休めましたか?」
「はい、おかげさまで」
「休めてよかったね京屋!」
「ああ、ありがとう」
「さ!早く作るよ!」
「そうだな」
こうして三人で料理を作った。
「少しよろしいでしょうか?」
ご飯を食べ終わり、片付けも終わった頃。
渡鳥さんに声をかけられた。
「なんですか?」
「明日、少しでいいので、私と出かけませんか?」
「は?」
感情のこもってない、冷たい声が響いた。
「えーと……美古都さん?」
「どういう意味か説明してくれるよね?渡鳥」
「美古都、勘違いしないでください、私は何も彼を取って食べようとしているのではありません」
「ただ……少々、京屋様に相談があるのです」
「ふーん……相談って?」
「それは言えません」
「なんで?」
「なんで、と言われましても美古都には相談できないことだからです」
「私に、相談できないことね……」
「………いいよ、京屋がいいならだけど」
「俺は良いけど……本当にいいのか?」
「まぁ……ね」
「決まりましたね、では明日は先に私と出かけてもらいます」
「はい、はい、じゃそう言うことね京屋」
「ああ……」
そうして渡鳥さんは部屋から出ていった。
「……聞いていいか?」
「何を?」
「なんであっさり引き下がったのか」
「別に……私には相談しにくいことなんでしょ……」
そう言う美古都さんはどこか寂しそうだった。




