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死にゆく心に火を灯せ!  作者: 啓上秋
3章「旅行」
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22話「世話係」

父さんに寮の貸し出し許可を取り明日の準備をする。

寮を貸してくれた父さんには感謝しかない。


翌日。


「やっほ」


「おはよう、美古都さんと……」


「はじめまして、生街美古都の世話係をしています、渡鳥響子わたりどり ひびきこと申します」


「はじめまして、渡鳥さん、今日はよろしくお願いします」


渡鳥さんは背が高く、凛としている女性だ。いわゆるクール系というやつだろう。


「寮なら世話係連れてく必要ないと思ったけどやっぱり大変だろうから連れて行くことにしたの」


「いいと思う、実際都心の観光なんてしたら疲れちゃうしな」


「では東京に出発いたしましょう」


「あ、はい」


「京屋?緊張してるの?」


「いや、まあそれなりに」


「ふーん……」


「どうした?」


「何でもないよ」


なぜか少し不機嫌なように見えた。


「車を停めてあるのでそちらで東京に向かいましょう」


え?車?電車じゃなくて?


「車なんて持ってたのか?」


「うん、あれ渡鳥の車ね」


「まさか無理やり持ってこさせたのか?」


「そんなわけないでしょ!まったく!」


「……今のは俺が悪かった」


「ごめんなさい」


「え?そんな本気で謝らなくてもいいのに?」


「いや、流石に謝っておくのも大事かなと」


「私もちょっと京屋が渡鳥に浮かれてるように見えて嫉妬して態度悪くなってた、ごめんね」


「それはやっぱり俺が悪いなごめんなさい」


「ふふっ私達さっきから謝ってばかりだね!」


「そうだな」


そんな会話をしながら歩いていると美古都さんが立ち止まった。


「どうした?」


「いや何でもないよ」


視線の先には公園があった。


「俺、昔よくこの公園きて遊んでたよ」


「知ってる」


「え?それも調べたのか?」


「違うよ?いつか話してあげるから早く行こ?」


「……そうだな、行くか!」


「こちらです」


「案内ありがと渡鳥」


「ありがとうございます、渡鳥さん」


「いえ、仕事ですので」


そうして車に乗り都心に向けて出発した。


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