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死にゆく心に火を灯せ!  作者: 啓上秋
2章「自立」
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20話「自立」

「これが俺がこんな馬鹿げた思考になった理由だ」


「話はわかった、でもどうして急に?」


「生きる意味を探す以上、過去に囚われて逃げ続ける人間が生きる意味を探せるはずがないから、生街さんに俺は最低な人間だと知って欲しかったから、これで理由になるか?」


「ふーむ、なるほど……」


「で?君はこの話を私にしてどうしたいのかな?」


「それは……こんな俺でもまだパートナーと呼んでくれるかの確認だ……」


「そっか、一つ言えるのは君が私のパートナーなのは変わらない、君と一緒に生きる意味を探したいからね」


「確かに母親の死を無駄扱いしたのは最低だと思う、でも小2でしょ最低だけど仕方ない部分もあるよ、それに私にとっては何があっても君は私のパートナーだよ」


「!……ありがとう」


「じゃあそろそろ聞かせて?私にこの話をしてこれからどう生きるのか」


「俺は自分のことを死ぬべき人間だと思っていた、考えてみたんだ、どうして母さんは俺を庇ったんだろうって、ずっと目を背けていたから気付かなかったけど母さんは俺に生きてほしいからあの時庇ってくれたんだ」


「それだけじゃないよ母親にとって君は家族で息子なんだから、家族を大切にしない親なんてほとんどいないらしいからね」


「そうだな」


「だからこの罪を背負って生きて生街さんと一緒に俺も自分の生きる意味を見つけたい!」


「そして母さんの死を無駄扱いしたこと、言い訳を作って逃げる理由にしたこと、死なせたこと、逃げたこと、自分の罪を償うよ」


「私からもう一つ言わせてもらうね」


「確かに君も母親の言うことを聞かずに逃げたりしたり、死を無駄扱いしたり言い訳を作って逃げる理由にしたことは悪い」


「そうだな、俺が悪い」


「でも京屋の母親を死なせたのはあなたのせいじゃないよ、君は横断歩道を渡るときしっかり左右確認してから渡ったし、それで車が見えなかったのに、法定速度をオーバーしていた運転手が悪いよ、だから死なせたことは君の罪じゃないよ」


「そうかもしれないな、だけど俺があそこにいなきゃ誰も傷つかなかった、それに疲れていたけどもう少し速く歩いていれば」


「そんなもしものことなんか考えても仕方ないよ、結局京屋は今この結果を生きてるんだから、前に進みたいんでしょ?」


「確かに……もしものこと考えるなんてまだ逃げてたな」


「もしもを考えたり誰に責任があるかじゃない、今どうするか、どうすれば同じ過ちを繰り返さないかそれを考え続けるのが君の償いだよ」


「だから一緒に生きる意味を探そうよパートナー」


その笑顔が綺麗だった。


「そうだな……俺、考えるよ、自分の足で生きて、自分の頭で考えて、生きる意味もきっと考えた先でしか見つからないから」


「うん!流石私のパートナーだね!」


「いつも思うがなんで俺の頭を撫でるんだ?」


「それは私のモノだからかな♡」


「まあ、ある意味そうかもな」


「え!?」


「なんだ?照れてるのか?」


「別に……!ただびっくりしちゃっただけだよ!」


「ありがとう話を聞いてくれて」


「いいよ、私たちパートナーでしょ!」


「それでも、ありがとう美古都!……………さん」


「………そこは呼び捨てでしょ!?」


「呼び捨てはまだ恥ずかしいから……」


「ふふっ、可愛い奴め!」


美古都……さんに会えて良かった、きっと彼女が居なきゃ一生過去に囚われてたままだっただろう。


心の熱が種火に変わるのを感じた、きっとこの熱の正体は、そうきっと――。


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