表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死にゆく心に火を灯せ!  作者: 啓上秋
2章「自立」
19/51

17話「怖いけど」

生街さんが帰ったあと今日の振り返りをしたが、意味を求めてしまった。


地道にと、そう思っていたのに。


焦りなのかもしれない、生街さんの生きる意味を探すことではなく自分の生きる意味がないことによる焦り。


俺の悪い癖だ、意味も無いことはやりたくないと、そのくせ今更になって生きる意味を欲して、だけど罪と向き合うのがとても怖い。


なのに焦ってる、生街さんの隣にいる資格があるのか、生街さんの生きる意味を探せるのか不安になっている自分がいる。


生街さんと一緒に居たい。

そんな不可思議な気持ちがある。

だから――


何もしてこなかった、ただ流されるままだった。

後悔している、やり直したい。

あの時のことも。

向き合うのが怖い、自分の犯した罪を乗り越え生きる意味を探すのが。


楽だった。

ただ何も考えないでいるのは。

言われたままに生きていれば、ある程度褒められ、ある程度良くしてもらい、ある程度いい生活ができた。


だけどいつまでもそうじゃない。

高校に上がる、まだ大人じゃないけど夢に向かって羽ばたく場所。

その場所に行くための決断を人任せにしてしまった。

考えなかったわけじゃない、考えないように思考停止していた、自分の意思で生きれば罪と死に向き合うことになるから。


正直、楽だけど怖かった、痛苦しかった、申し訳なかった、考えたくなかった、自分は生きてていい人間なのか、恨まれてないか、最低な理由で許されようとしたことが。


結局逃げていたのだ、逃げている人間が生きる意味を探せるわけがない、方法を思いつくわけがない、本当に生きる意味を探すなら逃げるわけにはいかないのだ。


逃げたくない、でも逃げたい。

向き合いたい、でも向き合いたくない。

一緒に居たい、でも一緒に居ていいのか。


恐怖。不安。心配。

色々な感情、考えが駆け巡る。

ぐちゃぐちゃで訳が分からない。

だけどはっきり分かるのは、生街さんに対する正体不明の感情。


この感情の正体を知りたい。


――そのために生街さんと生きる意味を探すために考えるって決めた。


向き合う覚悟が出来た、誰かに影響されたわけじゃない、自分の意思で自分の考えで出した答えだ。


明日、生街さんに話そう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ