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死にゆく心に火を灯せ!  作者: 啓上秋
2章「自立」
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15話「カラオケ」

「不登校になってほしいの!」


「えぇ……」


なぜこんな話になっているんだろう。


――数十分前


「次どこ行こっか?」


「いつもは何処行くんだ?」


「うん?……カラオケかな!」


「じゃあそこで」


そうして俺達はカラオケに向かい曲を何曲か歌った。

生街さんはよく行くと言うだけあり歌が上手だった。けどカラオケとか行かないし歌もあまり聴かないから正直どこが上手いかと言われるとわからない。


俺はというと知ってる曲がほぼないので1曲、知り合いが歌ってる曲を歌った。

いわゆるキャラソンというやつだろう。


「さて、じゃあそろそろ言っておかなきゃね!」


数曲歌い終わったタイミングで生街さんが隣に座ってきた。


「不登校になってほしいの!」


――とまぁこんな感じで今に至る。


「不登校って……俺達もう中3の秋だぞ」


「いまさら?私は不登校だって言ったけど」


「それに秋は始まったばっかりだしね!」


「そういうことじゃなくて……」


「純粋に受験勉強とか卒業とかの準備も少しずつあるだろうし……」


「別に家で勉強すればいいじゃん?私はそうしているよ?」


「そもそもなんでって……」


「……生きる意味探しのため不登校になってほしいのか?」


「そう!わかってるよね♡」


「な!?」


生街さんがくっついてきた。

仄かに甘い匂いがしてくる、香水の匂いだろうか?

その匂いを感じ取った瞬間、再度心の熱が湧くのを感じる。

匂いのせいか、熱のせいか、はたまた何かの病に冒されているのか思考が蕩けてくる。生街さんの言うことに従うのが良いと脳が誤認する。


「わかった、不登校になるよ」


言ってしまった。


「うん!よく言えたね♡」


頭を撫でられる。

熱がより強くなるのを感じた。


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