プロローグ「これが愛」
「ハァ……ハァ……」
なぜ私は豪雨の中走っているんだろう?
その答えは簡単だった。
怒り…そう怒りだ、赤くて辛くて痛い鍋のようにグツグツ血管が湧き上がるそれを雨に冷やして貰うために外に出たのだ。
「え…?」
突如私の視界に傘が現れた、傘のお化け?
……そんなわけないか。
「ふふっ」
「は?」
自分の馬鹿げた考えにおもわず笑ってしまい熱が冷めるのを感じる、雨のおかげだろうか?……いや、ある意味目の前にいる人間のおかげだろう。
さっきまで怒りで傘以外視界に入らなかったがちゃんと人が居た、さて雨の君にお礼くらいはちゃんとしよう。
「!?」
「なんだ、傘を差し出したのがそんなに面白かったか?」
似ている……雰囲気が……いや、私の直感が本能が同一人物だと言っている。
ずっと……探していた男の子、目つきが悪くなっているが昔の面影はある。
「ほら、傘持たないとずぶ濡れになるぞって……もう手遅れだな」
「それでよかったんだけどまぁ……ありがとう。」
「濡れるのが目的だったのか?まぁいいや俺は帰るから」
「傘持たないとずぶ濡れになるんじゃなかったの?」
「別に……家すぐ近くだし気にしなくていい」
「待って!あなた名前は?」
「もう会わないだろうし名乗らないでおくよ」
「じゃあな」
「………」
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「ふふっ」
「やっっっと見つけたぁ♡」
あの制服…不登校とはいえ知っている、私と同じ中学校だ。
「まっててね?私のパートナー♡」




