幕間 第一回社内会議
達人と名人のルビを変更いたしました〜
やばいやばい間に合わない急げ急げ…!
なんでこんなにこの会社のオフィスはバカ広いんだ!!!端から端まで行くのに30分以上はざらだ。なんならエレベーターが来なかったらもっと時間かかる。
よし見えた!早く入らないとせっかくこのチームに入れてもらったんだ最初から遅刻はまずい。
バタンッッッ
「遅れてすいませんでしたっ!!!」
「おぉ~びっくりしたなー大丈夫時間ピッタリだ」
「え?社長?なんで?」
「お前まだ上司に聞かされてないのか?可愛そうだな。まあ今知れたんだラッキーぐらいに思っとけ」
「は、はあ」
「よしじゃあ早速始めよう!これより第一回ゲーム部第一回社内会議を始める!じゃあ最初は最初のイベントについて話そうか。じゃあ統計から発表よろしく」
「はい。まず今現在このゲームをプレイしている総人口は約3800万人です。そしてそれぞれの国の総人口はありがたいことにゾイス約700万人カナトベル約700万人シーポ約900万人ペルーン800万人オガン750となっており大きな戦力差はありません。」
「おお〜ちょうどいいなじゃあナチュラルに戦争とかでもいいのか」
「社長今そういうのをするのは世論が…」
「わかっている流石にそんなイベントにしない。いずれするかも知れないがボソ そういや今ユニーク居るのか?」
「今のところユニーク3人マエストロが8人マスターが200人弱います。」
「そうなのか、案外少ないんだな。ユニークは進化条件が確か難しいからわかるがマエストロはもっといると思っていたな。」
「でもマエストロへの進化も大概ですよ?」
「そんなものか…じゃあそこを鑑みてイベントを作ろうか。あ、そうだ先にあれをしよう。今ある仕様でもういらないものと増やさないといけないこと。私はないと思っているがあるやつはいるか?」
「異論なし!」
「はい!えーと最初にある職業選択時のランダムルーレット廃してもいいと思います。」
「ああ…あれか、…そうだな今のとこ使ってるやついないだろ?もっといると思ってたんだがな…しょうがないそうしよう」
え?いや一人いたはず。一昨日くらいに入ってきた人がやってた気がする。でも誰も気づいてないのかな…いったほうがいいかな?でもいらん事いうやつだと思われたくないなあ…でも言わないと困る人もいるかも知れないか…
「あのお〜」
「おおさっきのやつかどうした?」
「いえ、先日その機能を使った方がいてですね、奇しくも今ないレア職を引いてるんですよ、だから次回まで見送りにしたらどうですかね?」
「え?!あれを使ったやつが居るのか?!面白いそいつのプレイヤーネームは?」
「え!?えーとジョカトーレ?ですね。」
「プレイヤーネームイタリア語か、珍しい。それよりそいつしかいなかったのかあのルーレット使ったやつ。もうちょっといると思ってたんだけどなあー…残念だ…」
「一応意見としては最初の職業は大切にしたいという意見が多数寄せられてますね。」
「なるほどなぁ。でもあれしたらレア職出るかも知れないしなあ、まあ邪魔になったら消そうか。とりあえず今回は続行だ」
「承知しました。」
「よっしじゃあ急な話題は解消したし本題に戻そうか。今このゲーム世界で国同士は行き来できない状態だ。だからまだそれぞれの国の国風が全く変化していない。だから今回の第一回イベントでは行き来できるようにしたいと思っている。そこで皆から意見を求めたい、なので忌憚のない意見をどしどしだしてくれ!」
「私はダンジョンを作りボスを討伐するとその他の国にワープできるというものを提案します。新しい島を作るのを悪いとは言いませんが、まだワトルを作るのは早いかと思います。」
「他に意見は?」
「はい!各国々に同じくらいの大きさの小国もしくは地域を作成しそこへ行商人が来るようにしてアイテムが入ってくるようにすると思います。」
「私は大きなレイドモンスターを別空間に作成し、今いる精鋭で戦ってもらい倒せたら各国に移動できるようにするとプレイヤーたちも沸くんじゃないでしょうか」
「ほかはないみたいだな。どうするこの3つから選びたいと思うのだが多数決でいいか?」
「良さそうだな。じゃあ多数決で決めようか。」
「じゃあ多数決取るぞー最初のがいい奴はーーー2つ目がいいやつはーーー3つ目がいいやつはーーーokだでは記念すべき初回イベントはーーーーーーで決定だな!」
「では社長これをどうプレイヤーに発表しますか?通達としてメールボックスに送りますか?それとも動画配信サービスで発表とかにしますか?テレビとかでも…」
「そうだな………動画配信のほうがやってない人も見れるからいいんじゃないか?配信者もゲストに招いてやったら人も集まるだろうしちょうどいいと思うぞ」
「ではその方針で行きましょうか広報部と連携してセッティングを行います。」
「よし決まったな!じゃあここで今回の会議はお開きだみんなありがとう。済まないが少し残って貰う人がいるそれに該当する人は残るように」
「集まってくれてありがとう。それで要件なんだがな…彼をサポートをしてあげてほしいんだよ。あれをしたのが彼一人だから職業の進化方法がわからないと思うんだ。特にレア職は珍しい方法になっているからな。頼めるか?」
「あのう社長そのことなんですけど…レア職の進化方法はこちらもわからなくてですね…すべてAIを起用しまして…なのでサポートらしいサポートができないんですよ…」
「あ、それがあったッ…済まない失念していた。それではもしかすると彼は進化させられない可能性があるのか!?」
「その可能性は全然ありますね…まぁ、クソ簡単というのもありますがね…でも彼の職業さえわからないのにどうしたものか…」
「それなら今回のイベントを発表する配信でそこにそこはかとなく触れたりしたらどうでしょうか?いいアイデアがコメントで来るかも知れませんよ?」
「わかったそのことについては招く彼らには私から伝えておこう。」
「わかりました」
「じゃあ要件は以上だ付き合ってくれてありがとう!」
「いえいえ私達も初めて関わるもので力になれず申し訳ありません…。」
「いやいや助かったよ。みんなで頑張っていこう!これからもよろしく」
「こちらこそですよ」
〜・〜・〜・
こうして第一回社内会議は終わった。21/3800万。今現在固有の職やスキルを保有する人間の数。
まだ三ヶ月、されど三ヶ月、すでにゲーム開始から経っていいる。まだ何も起きていないがひょんなことでそんな平和が崩壊するかも知れない。悠長にはしていられないジョカトーレよ…気を引き締めよ。もうすぐ魔の第一回イベントと呼ばれたゲームが始まるのだから。彼の舞に巻き込まれぬよう気をつけ給え。全力で抗え、だって君は|ま|だ弱者なんだから。
紅雨が降る中彼は踊る。彼女は悪を明鏡止水ように狩る。そして彼は期待を持つ。
とある吟遊詩人はこう詠う。
彼はいつを生きているか誰にもわからない。されどこの唄は続く。この話が終わるまで。
〜・〜・〜・
君はどこを目指す?頂?ほうそれはそれは大それた目標だ。では一つだけいいことを教えておこう。諦めずに足掻け。さすれば希望はあるやもしれん。え?古臭いって?君もギャンブラーだろう?ならば貪欲に価値にこだわる気持ちが少しは分かるんじゃないか?他人と一線を画す何かが見つかれば頂きは夢じゃないかも知れないな。儂は少しお前さんの未来が楽しみじゃ。時折ここに来て話してくれはせんか?いい?いやはや次の機会が楽しみだ。彼を倒し彼女を倒しここに最後戻ってこいその時は話じゃなく拳で話し合おうじゃないか。いつまでもここに儂は居る。ユニークだって?あんな奴らに負けると思っとるんか?あの程度の力で儂を圧倒できると思うなよ?まあ普通に負けるかも知れないがの。カッカッカ。では待っておるぞお前さんを。ここに再び戻るその時まで。