一話 エンカウントは人間のようです。
「ん〜〜〜〜?みんなどこだろー?」
気づくと先ほどとは違うところにいた。
飛ばされた先は山道だった. 周りには自分と同じような人たちがわんさかいた。
この世界には一応6つの国がある。ヨーロッパ風の『ゾイス』アメリカ風の『カナトベル』アジア風の『シーポ』ロシア風の『ペルーン』アフリカ風の『オガン』最後にこれは少し離れたところにある離島の『ワトル』この内ワトル以外は最初に選ぶことができる。(ワトルはエンドコンテンツだし、中立国でもあるから最初は行けない)そしてジョカトーレことジョカはというともちろんオガンに来ていた。理由はというと流石に友だちがいるからだ。
「おっ、いたいた!!」
そうこうしている間に友達二人が見つけてくれたようだ。
「おお〜久しぶり〜卒業式以来だねー」
「そうだなーじゃ早速やろうぜ!!!」
「てかお前らなんか装備強そうだな」
「当たり前だろ、お前より3ヶ月も早く始めてるんだおまえと同じくらいの装備だったら逆に怖いだろ?」
「それもそうだな」
「てかお前ら職業何にしたんだ?」
「俺はなーガンマンにしたぞー」
「じゃあ朱花はどうだ?」
「あ、だめだよ名前で読んじゃ。この三人だけならまだしも他の人もいるからここではゲームの名前で呼ばないと〜」
「ああーすまんすまん。じゃあ名前なんなんだ?ふたりとも」
「俺は『ライト』意味としてはいつも明るくいたいくらいか。本名も近いし」
「私は『バーミリオン』ね朱から確か持ってきたよ。呼ぶとしたらリオンかな。あと職業は安直に魔術師ね!」
「じゃあ天希はなんだ?」
「俺か、俺はだなまず名前がジョカトーレで職業は…丁稚だな」
「丁稚?なんだか聞き馴染みがないがどんな職だ?」
「意味としては商人に使える未成年といったところかな?。」
「珍しい職についたもんだ。まあいい自己紹介も済んだところでオガンの街を目指してしゅっぱーつ!」
〜・〜・〜・
道中いろんなことを教わった。この世界ではモンスターを倒すとなにかアイテムを落とすこと。(レアドロップ有)設定で血しぶきや痛覚などをオンオフできること。死ぬとデバフがつくがすぐに復活できるということ。(やりすぎると動けなくなるけど)etc…その中で特に重要で面白そうなことが一つあった、それは【アノニマスモンスター】についてだ。この【アノニマスモンスター】は普通のモンスターではないらしい。何しろそれを操作するのが単一として独立した高性能AIや付近のプレイヤーらしい。AIは勝手に入るらしくどうでもいいのだがプレイヤーが入ることがあるらしい。何でもメッセージが送られてきてその中で最も速く反応したプレイヤーが入れるらしい。何でもモンスターは倒されると戦闘に参加して最も貢献した三名にネームド装備が配られモンスターは消滅するそうだ。プレイヤーが負けた場合は中に人が入っていたらAIに交代し放浪し戦闘を起こす。ただ目的を果たすまでモンスターは消えないから時間がかかったり、かからなかったり…。そして中にプレイヤーがはいっていた場合そいつに装備もしくはアイテムが与えられるとのことだ。。もらった装備に自分で名前もつけられる、ということもいっていた。なんとも面白い。
「あ、いい忘れてたけどアノニマスモンスターが最強というわけではないからね?」
「どういうことだ?」
「時折【ディザスター・ディザストロモンスター】が湧くからアノニマスモンスターが絶対とは言えないんだ。まあ知能だと劣るだろうけどね。」
「そのディザスターなんとかは今までに出現しているのか?」
「いんや、まだ出現したって話は聞かないが…いずれ出るだろうな大型レイド戦とかで」
「なるほどな」
「お、見えてきたなオガンの城壁が」
峠というか丘を越えるとやっとオガンの城壁が見えてきた。現実では漫画でしか見れないような高く聳えていた。
「うっわぁー迫力満点だな!速く中に入ろうぜ!」
〜・〜・〜・
中に入ると活気のある町並みがあった。
「とりあえず観光はセーブポイントを設定してからしようか。」
「一応国に入ったら入口に設定されるわ。あとは好きなとこに変更してもいいしそのままでもいいよ」
「じゃあそのままでいいや。速く観光しようぜ。」
「じゃあ今からある程度説明するから行きたいとこからいきましょう広いからね。
まずこの国には地区というかそんな感じで分かれているわ。鍛冶区や居住区、商業区、娯楽施設区、王城くらいかしら。」
「それでだなこの国は前も言ったがアフリカに近い気候だからあまり農業が発達していない。その分鉱山資源を商人に売ることで生計を立てていたが、最近ミスリルとかの強力な鉱石が取れるようになってそれを集めるために集まった商人、行商人が集まり集団生活をする中、村ができ街ができそして今の王国まで発展してきたから娯楽施設区は居住区についででかいぞ。」
「もしかして、ギャンブルできたりする?ワクワク」
「………あぁ、あるぞ。この世界最大級のやつがな…」
「まじまじ?!ちょっといってくるは。ビュン」
「あ、おい待てよ!」
「予定すっぽかす気?!」
「ちょっと待てよ…あそこってさなあリオン【ユニーク】いたよな……?」
「あ〜……そういえばいたわねでも居る確率は低いんじゃない戦闘系のジョブって噂もあるし性格的に世界をまだ放浪しててもおかしくないわ。でも、ねえ…」
「いたらあいつじゃ勝てないだろうな」
「そりゃあそうなっちゃうわよね…。なんたってギャンブルの世界大会で3位の猛者だからねえ」
「いないといいわね」
「ほんとにそれな…」
〜・〜・〜・
〜娯楽施設区〜
「うっわあすげえ」
ここはアメリカのあれより大きいんじゃないか?まあいい大見栄切ったからにはバチコリ勝って変えるぞぉ
カランカラン
「失礼するぜ」
〜・〜・〜・
「失礼するぜ」
入口からそんな声が聞こえ入口へと向かった。入口にいたディーラが年齢を問うていた。
「んんん゙。失礼ですがムシュー御年はおいくつで?」
「俺か、18だが?一応成人しているぞ。」
「それはそれは重畳失礼いたしました。ごゆっくり」
ディーラーはそう言うとすぐに通していまった。あんなガキっとしてどうするってんだ………まあ精々搾り取られろよクソガキ!
1時間後
こいつ強すぎる。最初金を全然持っていなかっただろう?持ってても10万ユニティだろうそれがどうしたすでに2000万は稼いでいるぞ。
「スッ(ビットをかける音)…100万だ。」
「何だと2000万じゃ足りないってか?!」
「欲張りだな!?誰かこいつを潰してくれ」
「金全部持っていかれたあ〜ふざけんな!!!」
「なんで勝てねんだよ!!イカサマだあ!!」
「証拠がないからなあ〜それじゃあイカサマじゃないもんなあ〜乙かれさん」
「ぐあああ腹立つううう」
とまあ阿鼻叫喚だった。「ディーラー早くカードを」
「ついてる、フルハウスだ。」
「チィ、やるよ…俺は降りるぞ誰か代わりにやってやれ。」
ついに最後の挑戦者がやられたようだ。そこに新たなチャレンジャーが現れた。ただそいつはチャレンジャーというよりもエンペラーよりだった。
「そうかいそうかいそれじゃ俺が相手をしようか?」
「あ、あんたはーーーーーー?!」
それこそその場にいる全員が驚くくらいには。