一六話 母校への訪問と職レベル
更新おくれました…すいません。今年受験なので更新の感覚が空きます-_-
あの奇妙な配信から一週間。
今はバグが多かったようでログインできないでいる。
昨日自分の入学式が終わり、今日は永唯の入学式に新家族で来ている。
これはおそらく偶然だろうが永唯が通う高校は自分の母校らしい。2ヶ月前に卒業した学校に来るのはなんだか不思議な気分になる。
〜〜〜まもなく開始いたします〜〜〜
もうすぐ始まるそうだ。自分の義妹になる人間の入学式だ。きちんとして臨もう。
◇◇◇
『これにて入学式を閉式します。保護者の皆様は後方右にございます扉からご退出ください。』
終わったあーいやー入学式2日連続は流石にキビぃわ。
でも良かったなーみんな希望に満ちた目をしていた…
良しじゃああいつに会いに行くか。
後方の扉から外に出て家族に別行動を告げる。
「あいつ仕事頑張ってるかなあ」
部活が終わって久しく行っていなかった、部室に向かう。
ガラガラガラ
失礼しまーす。
「えっ」 「えっ」
中には二人の部員が居た。
「やあ、久しぶりだね。やっぱりここか。」
「なんできたんすですか?」
「なんだよ不服か?すまんな弱くて。」
「いやいやそうじゃなくて卒業しましたよね?なぜ?ここに?」
「よく見ろよ透バシッと決めてるから入学式に来たんだろうよ。」
おおよくわかってるな生徒会長は。
「でも先輩兄弟いませんでしたよね?」
「確かに」
「ああいや最近親が再婚してな高1の妹ができたんだよ。」
満を持して発表する。
「ええええ!?」
「良かったですね!」
「なんか生徒会長反応薄くないー?」
「悪かったですね反応薄くて。」
「あと生徒会長じゃなくて伊藤晴樹って名前があるんですよ。そっちで読んでくださいよ。」
お小言を言われた…いいだろちょっとくらい遊んでも…
「そうだなじゃあ晴樹、一つ質問だがこの部でチェスが一番うまいのはだれだ?」
今日来た理由を二人に告げる。
「あーなるほどチェスの練習がしたんですか…だと杠が一番強いですが今はいませんね。おそらく今日は来ないと思いますよ。残念ながら」
今日会いたかった人はご不在のようだ。じゃあ帰ろうか。
「そうか、じゃあまた来るよ。じゃあな」
「わかりました。力になれなくてすいません…楽しみにしてますよ!また色々お手合わせ願います。」
「待ってますよ!また将棋とかしてくださいね、全国一位の人間と手合わせなんて滅多にできないんですから。」
「考えとく〜」
そう言って部室をでる。正直全国一位なんてただの肩書、普通にそんなこと無視してお願いされたい。
「はあ」
ため息が漏れる。チェスなんて遊んだことほぼないんだよねー…ゲームとはいえしっかり使えるかな…?
◇◇◇
「ただいまー」
家族に遅れて家につく。
「おにいおかえりー!アプデ終わったらしいよ!遊ばない?」
良いね。一週間アプデだったからすごく久しぶりな感覚だ。第一回イベントも今週にあるしもう上位の強い人達は準備を始めてるのだろうか。まあおれは自分の職のレベルをとりあえず上位に挙げないといけないんですけどね!?
よいしょーロングインしたぜ!
「なー永唯どこにおるん?」
一応同じ国だということは確認しているがどこにいるかは不明だ。だから通話アプリで一旦会話してる。合流したらゲーム内のボイスチャットで行こうと思っている。
「あーログインした?ならお手数やけど歩いてもらうでー私の拠点街の外にあるからねー」
ほう。街の外とな。…いやそんなことできるんや。個人的な先入観的に街の外はなにもないと思ってた。 うん。でもどこやろ結構森とか林とかが多いから家たてんのだるいと思うが…
「お、いたいたー!こっちー!」
呼ばれたため振り向くとまんま妹がいた。けどなんだか佩いている剣?があまりにも多い。周りのプレイヤーやNPCも目が点になっている。少なくとも、剣が九振り佩いてありなんというか邪魔だとしか思えない。
さておき家に向かおう。案内してくれるそうだ。
「とうちゃーく!!!」
永唯の従魔?のコヨーテに乗せてもらった。めっちゃ速かった。羨ましい。てか欲しい。切実に。
家についたわけだが何も見えない。
そこだけ開けてるだけで、そこになにかあるわけではない。地下に家でもあるのだろうか。
「なあ家は地下にあるのか?
とりあえず聞いてみる。すると
「いや、眼の前にあるよ。本当に。なんでかきになるでしょう?」
「どうなってると思う?」
うん。すごく気になるな!
「正解はねー透明にしてあるんだよねー結界で。」
はあ、結界。酒で円を周りに書くやつみたいな?(by無知)
「この結界が優秀でねー本当は防御だけのやつだったはずなんだけど何か透明化もついてさーまあ得だから良いんだけどね☆」
「とりあえず入ろうよ。ないとは思うけど、見られたらまずいからね。」
そう促されて中に足を踏み入れる。すると中は開けていた土地よりも広いと思われる平屋だった。
「ちょっとまっててー良いものあげるから。」
そう言うと奥へ行った。
近くにあったソファーに座って、少し考え事をする。
(んーどうやって職のレベルをあげるかなー…特殊職らしいしめんどくさいのかなー。商人系のスキルらしいしなにか作って売る生産職になろうかな…でもなー何も作れそうにない…戦闘スキルしか持ってないわ…誰か生産職に知り合いができないかなー親友二人は戦闘狂の圧倒的バーサーカだし…どうしたもんかなー。)
「おまたせー…どしたん悩み事?」
おおっと。帰ってきたようだ。後で考えるか。
「いやいや少しねでも後でいいよ。それで良いものって?」
なんだろうなまだまだ初心者だからサポートアイテムとかがほしいな…
「はいこれ。私が創ったやつ」
ん?なんだコレ。【作品番号一二】作品番号一二?舐めすぎじゃね?名前。てか永唯生産職なのかな?それなら…ワンちゃんレベル上げれたりして…?
「それはねアイテムの詳細見たら分かるけど防御力が上がるだからDFEだねが上がるピアスだね。」
【作品番号一二】
DFEを自身のもつDFEの50%を増加させる。
スキル
一日一回どんな攻撃も反射するその際のいかなるダメージも装備者にダメージを受けない。
おおこれは嬉しい。装備はレアで少し強いけどプレイスキルは雑魚だからな〜助かる。
「よし。渡したいものものも渡したし一旦家出よう!…あ、そういや何か悩んでたよねどしたの?」
いいタイミングがきたので事情を話してみる。
かくかくしかじかで…
「いいよ!全然OK!」
わお1発OKだってよ!最高だぜー。でも何作ってんだろ?
「じゃあ私が創ったものを紹介しようか?」
読心術でも持ってるんだろうか?でも願ったりなので頷くことにした。
「じゃあついてきてー」
するといつの間にか階段が現れ地下への道が開いた。何かすごいな面白そー
ついていくことにした。