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勇ましき者が極めるは道 ~任侠道を極めた漢、ダンジョン世界を無双する~  作者: ヤミマル


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七十一の道 ダンジョンの採掘場

 十二階層を中ほど進んだ辺りで、俺達はダンジョンの採掘場を発見した。ここに来るまでに、ダンジョンに設置してある宝箱も見つけたが、中身は石だった。


 ただし石は石でも『砥石』だったのだが、ケーシン達はもう十分持っていると言うので俺が貰っておいた。いつか使えるだろ。


 で、いま目の前にある採掘場の話に戻る。


 洞窟の中にある採掘場は、そこだけ鍾乳石に囲まれていて明るく、壁の一部隆起して崩れている様な場所だった。


 一部のダンジョンには、この様な採掘場があるみてぇだ。中でも、鉱石やら宝石やらが採れる場所はかなり人気があるらしい。まぁ、ここは違ぇけどな。


 ダンジョンの採掘場は、物がダンジョンなだけあってちゃんと時間を置いてやれば再生して何度でも採集できる。つまり枯れる事のない資源と言える訳だな。だから鉱石や宝石が採れるダンジョンは、基本的に国が管理しているって話だ。



「…………それらに比べると、ここは鉱石は採れないし、宝石も少しだけしか出て来ません。メインになるのは砥石とか発光石とかの石系です。なので人気は無いんですよね」


「へぇ。でも宝石は採れるんだな?」


「一応は採れますけど、小さい原石なので魔術の触媒にしたり魔道具の材料にするしか使い道がありません。なので採ってもお金にはなりませんよ? 宝石の採集依頼を受けるか、自分で使うと言う事なら話は違いますけどね」



 ふーーん、そんなもんか。だが確かに、地球でも宝石の産地では磨いても仕方ないクズ原石が最安で投げ売りされていたな。土産物としては最高だったから何度か買った事があるぜ。なんなら、道端でも拾える程のクズ原石だったけどな。


 となればだ、この採掘場の当たりは発光石だろう。魔力ってやつを入れると発光する石だ。ずっと入れてなきゃいけないから、手を離すとただの石に戻るそうだが、ちょっとした加工で魔石とくっつけて、スイッチ一つで光る魔道具に出来るらしい。


 しかも魔石の属性によって色も変えれるし、加工次第では閃光弾やちょっとした爆弾も作れるらしいから、採っておいて損はねぇ。


 …………いや違うぞ。俺が欲しいのはちょいと洒落っ気のあるランプだ。閃光弾とか爆弾とかは作れるってだけの話だ。



「よし、じゃあ掘ってみるか! って言いてぇトコだがよ、道具がねぇな」


「あ、ピッケルなら二つだけ持って来ましたよ」


「おおっ! 流石はショウだ。準備いいな!」


「このダンジョンには採掘場があるって調べてましたからね。それに、僕もやってみたかったので」



 なるほどな。そりゃ採掘場があるとなれば持って来るか。


 俺達はジャンケンで順番を決めると、ショウが持って来たピッケルを借りて採掘をしてみる事にした。


 まず最初にピッケルを握ったのは、ショウとケーシンだった。当然、二人とも採掘なんてのは初めてなんだが、ピッケルを当てると、壁は簡単に割れていく。


 二・三回軽く叩いただけなのにボロボロと崩れる壁は違和感が凄ぇが、これなら子供でも採掘が出来そうだ。


 で、崩れて来た壁を更に細かく砕いていくと、中から砥石と小さな水晶が出て来た。ケーシンはそれを見て首を傾げていたが、ショウは楽しかったらしく、その後も数回ピッケルを振るっていた。


 ただ、その後は石ばかりで、しかもその後はショウがいくらピッケルを振るっても採掘場の壁は崩れなかった。


 どうやら、ダンジョンの採掘場には一人あたりに回数制限があるらしく、それを超えると採掘できないと言う強制ルールがあるらしい。


 なんだそりゃ? と思うが、この強制ルールはかなりしっかりしたルールらしく、俺は自分の採掘が終わった時に、採掘場の壁めがけてちょいと強めの掌底を叩き込んでみた。



「フンッ!!」



 ドンッ! という音と共に壁の一部が崩れ落ちた。だが、その崩れた壁を細かく砕いてみても、中には小さな宝石どころか石の一個も無かった。


 ズルはダメだと、許さないとダンジョンが言ってるかの様だ。


 結局、全員で規定回数まで掘ってみたものの、出て来た物は…………。


 発光石✕3

 砥石✕5

 小さな水晶✕1

 小さな宝石(赤)✕1

 丸い石✕7


 と言う、何とも残念な結果だった。こりゃ確かに、これだけの為に人は来ないだろう。拾得物が労力に見合ってないからな。これなら普通にモンスターを倒して魔石を集めていた方が、よほど儲かりそうだぜ。


 まぁこんな結果ではあったのだが、もう一つの採掘場にも行ってみた。せっかくピッケルもある訳だしな。


 結論を言うと、こちらの結果もかなりしょっぱい物だった。発光石が少し採れたが、あとは全部丸い石だったからな。


 ちなみに、発光石は皆で分けたが、小さな水晶と小さな宝石はショウにやった。ショウは今日の記念品として大事に取って置くと言っていた。何とも可愛い奴だと、俺達は全員でホッコリとした。


 え? 砥石と丸い石? いや、砥石は一つ貰っといたが石はなぁ…………。持っていても使い道ないからと、その場に捨てて来た。


 丸い石は、確かに掴みやすかったし投げるのには適していたんだけどな。そんなもん持っていてもしょうがねぇ。殴った方が早ぇしよ。


 そんな訳で、ダンジョンでの初めての採掘場は大した収穫も無く終わってしまった。


面白い。応援したい。など思われましたら、下の☆☆☆☆☆から評価をお願い致します。


モチベーションが上がれば、続ける力になります! よろしくお願いします。

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