アオハルの形
高校1年生にお互いに一目惚れをした天沢駿斗と橘亜季の文化祭での恋物語です。
2作目の小説でまだまだ慣れないところがあるのですが良ければ見てください!
高校1年生の頃、僕と彼女は…一目惚れをした。
新入生歓迎会の時に、先輩達の出し物を見ている時に、隣に座っていた女子、橘亜季、僕はこの子に一目惚れをしてしまった。
新入生歓迎会の時に、先輩達の出し物を見ている時に、隣に座っていた男の子、天沢駿斗、私はこの人に一目惚れをしてしまった。
クラスは別だったけど、またどこかのタイミングで一緒になれたらいいなと思っていたら、高校三年生で僕達はまた出会った。
一緒のクラスになったからと言っても、話すことはなく、微妙な距離感があった。「隣の席になったら話しかけてみようかな...」僕と彼女は同じ事を考えていた。でも隣になるまでは随分と時間が掛かった。それは文化祭前の9月だった。「ねぇ、天沢君。」「橘さん。」僕たちは同時に口を開いた。息ピッタリだったので思わず頬を赤らめた。「どうしたの...?」僕が橘さんに尋ねた。「いや...ただ喋った事なかったから話しかけてみようかなーって?」ところどころ嚙みながら話す彼女が愛おしく思えた。「そっちは...?」と橘さんが僕に尋ねてきた。「いや、僕も同じなんだけどさ...」「奇遇だね。」笑顔になる彼女に惚れているとまた彼女が口を開いた。「もうすぐしたら文化祭じゃん?」「良かったら、一緒に回らない...?」と、予想外と言えば予想外だが、僕も誘おうとしていたので奇遇にも想定内だった。「いいよ!」思わず声が大きくなる僕に彼女も、僕も驚いていた。「じゃあ決まり!」笑って話しかけてくる彼女は窓に見える太陽のように輝いていた。
一緒に文化祭を回るといってもクラスの出し物の店番には出なければいけないわけで、どうしようか考えているところに彼女がやって来た。「店番さ、同じ時間にしない?」「それだったら上がる時間も同じだから一緒に回れるからさ。」結構僕の考えを読んでくる彼女に戸惑いつつも、筋は通っているので僕は了承した。
文化祭当日、賑わっている学校の中で、僕たちは新しい人生を歩もうとしている。「ほら!早くしないと置いていくよ!」「そんな急がなくてもいいだろ。」「色々計画立ててるから1秒でも遅れたら駄目なんだよ!」ここで橘亜季という女は結構マメなんだと一つ思った。でも僕はそんな彼女が好きだと、分かった。「まずはー、お化け屋敷行こ!」「あっ、天沢君ってこういうの大丈夫なタイプ?」「僕は大丈夫だよ。」「私は無理なんだけどね。」「橘さんが駄目なら無理する必要ないよ!」「天沢君がいるから大丈夫だって!」結構無理矢理なところがある彼女だけど、そういうところも好き、段々と彼女に恋している自分すら愛せそうなくらい彼女は魅力的だ。そう考えている内に自分達の順番が来た。お化け屋敷の中に入るとかなり暗くて、橘さんが僕の手を掴んできた。「ごめんね、やっぱり怖くて...」「大丈夫。」そんな言葉しか掛けられない自分が少し情けない。彼女は怖いと言いつつもかなり楽しんでいた。終わってから僕が声を掛けた。「怖いって言ってた割には結構楽しんでたよね?」「そりゃあ、怖いって言ってたの噓だったし。」「なんで噓ついたの?」「ひーみーつー!」この時の僕にはわからなかったけど、後々理解して、僕は顔を真っ赤にした。「いいからいいから!今から店番だよ?」お化け屋敷で結構時間が立っていて僕たちの店番の時間だった。「私たちは大体30分くらいだったからー、結構すぐに終わるね!」僕達がするのはクッキーの販売係。作り置きしてあるクッキーを売るだけの仕事。何もやることないと思っていたが、お客さんがいない間はずっと彼女が話しかけてきた。まだ喋っていない頃に行った修学旅行、将来の話などして会話が弾み30分はほんの数十秒に感じた。高校卒業したら何をするかを聞いて驚いたのが、橘さんはモデルを目指しているらしい。確かによく見ればスタイルもよく、パッチリとした目、立体感のある顔、よく見れば彼女の綺麗さが際立つ。隣にいるのが信じられないくらいだ。
文化祭前に天沢君と隣の席になったから話し掛けてみたら結構素直で、可愛いところがあって、身長が高くて、整っている顔で、凄くタイプな男の子だった。天沢君にグイグイ行ってみても結構鈍感で、文化祭のお化け屋敷で私が怖いって噓ついてわざと腕に捕まりにいっても、全然嫌がったりしなくて、優しい人だと思った。天沢君のことを知れば知るほど好きになるのが楽しくって、これが私の青春な気がする。高校卒業したら彼は大学に行くらしい。彼と私の目指す場所は全然違うから、多分、高校を卒業したらお別れになっちゃうかも知れない。だから、文化祭で。
「天沢君、良かったら...」顔を赤らめた橘さんが言う「文化祭が終わったら教室に来てくれない?」僕は察し、顔を赤らめ頷いた。
でも僕は、期待には沿えない。受験シーズンだし、大学受験に向けての勉強がある、そして彼女も、僕以上の努力がいるモデルの仕事をしなければならない。
文化祭が終わり教室に向かう。僕の中には言う台詞がある。でも彼女を悲しませたくない葛藤が僕を襲う。「やっと来た。遅いよーもう。」鼓動が早くなる。「天沢...君、の事が..好き。」所々嚙みながら告白をする。「私とお付き合いしてくれませんか...?」橘さんが僕以上の勇気を振り絞ってだした言葉を僕は踏みにじってしまう。「ごめんなさい。今はお付き合いできません。」「高校を卒業したら僕には入試があって、橘さんにはモデルの仕事がある。」「だから、僕と付き合う約束をしてくれませんか?」橘さんは暗い表情から笑顔になった。「はい!」短い時間の濃い青春だった。
それから数年、僕は大学4年生になり、就活をしていた、採用試験も通り順調に物事が進んでいた時、天沢亜季はモデル業界でも有名になり、街中の広告にも出るようになって、僕も鼻が高い。
いかがだったでしょうかアオハルの形
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