なんだ、夢か...。
???「...ずは!!!...ぶない!!!」
???「...めん...ごめんなさい...。」
ピピピピピ....
和葉「なんだ、夢か.....。」
朝6時25分、顔を洗い朝食を食べ、歯を磨き終えたら制服に着替え、7時30分学校に向かう。
今日もいつもと変わらず、ジョギングをするお兄さんとすれ違い、犬と散歩するお姉さんと挨拶を交わす。
和葉「おはようございます」
お姉さん「あら和葉くん、行ってらっしゃい」
こんないつも通りの朝が僕は大好きだ。
だけど、昨日見た夢が頭から離れない。細かいことまでは覚えてないけど、いい夢ではないのは確かだ。
和葉「まぁ、夢だし早く忘れよ。」
そんな事を考えながら自分の教室に入り席に座る。
今日も晴れていて、窓際から日差しが注ぐ。そんな日差しに当たりながら、いつも通りスマホを取りだし、暇つぶしのゲームをする。
僕は学校に来るのが早いからこの時間は人が少ない。
けど、そろそろアイツが来る頃かな。
ガラガラ...
響也「あ、おはよ!和葉!」
和葉「おはよ、響也」
こいつは、俺の友達の響也。幼なじみで、とても元気なやつだ。
響也「相変わらず今日も暑いなぁ〜。そういや、ジュースお前
の分も買ってきたんだけど飲むか?」
和葉「お、ありがとう〜。暑くて喉乾いてたんだよな。」
響也「そういや今日数学あんじゃん、課題やり忘れたわ。」
和葉「いつも忘れてない?終わってるから貸そうか?」
響也「いいのか!?ありがたき幸せ!!」
和葉「大袈裟だな〜。けど5時間目までちゃんと返してね。」
響也「おう!」
そんな他愛ないのない会話をしてる間に、クラスの皆がやってきた。そろそろ朝のSHRが始まる時間だ。
8時45分、先生が教室のドアを開け、教卓に立ち、号令の挨拶が教室に響く。
先生「今日は放課後、進路ガイダンスがあるからファイル持っ
て、隣の教室に移動してください。後は大丈夫かな〜、
他に連絡ある人いる?いないなら、号令お願いしまーす。」
生徒「起立、礼。」
こんな感じの朝を高校生になってから毎日送ってる。当たり前か。けど、そんな当たり前が好きなんだ。だけど1時間目からの英語はダルい。
響也「英語ダルすぎ。小テストもあったはずだよな〜、めんど
くせぇ。」
和葉「まぁまぁ、2時間目は体育だし英語なんてすぐ終わるっ
て。」
響也「まぁそっか。よし!頑張ろ!」
和葉(あれ、なんか似た会話昨日もしたような...。)
響也「どうした?」
和葉「いや、なんでもない。」
そしてなんやかんやあって、放課後のガイダンスを終え、各々部活に励んだ。僕と響也は帰宅部だからすぐ帰った。
響也「さて、帰っぞ〜。」
和葉「帰りコンビニ寄ってこ、朝ジュース買ってもらったしな
んか奢るよ。」
響也「ほんとか!?なら俺アイス欲しい!!」
和葉「はいはい笑。いつものね。」
少し曇り気味の空、雨が降りそうだった。
響也「え、なんか近くで飲酒運転してるヤツいるって。まだ捕
まってないらしいぞ。」
和葉「え、近くで?なんか怖いな。気をつけて帰らなくちゃ。」
響也「そうだな。あれ、雨か?なんか降ってきたな。」
次第に雨足は強くなり、正面を見れないほど雨が降ってきた。
響也「最悪だ〜、傘持ってきてないって〜。」
和葉「そうだね〜、前もまとも見れないし。晴れる予報だった
はずなのに。てか、アイスなら家に帰ってから食べな
よ。」
響也「いいだろ別に、溶ける前に食べたいんだよ。」
雨はずっと強く、周りの音さえもかき消すほどだった。
十字路での赤信号、止まっていた僕ら。そんないつも通りの会話をしている時、信号は青に変わる。
響也より少し早めに歩いた僕は、その一瞬の出来事についていけなかった...。
響也「和葉!!危ない!!!」
和葉「え...。」
勢いよく走行してくる車、後ろから聞こえる響也の声、僕を突き出すように押される感覚。
何もかも一瞬だった....。
僕の目の前には、雨に混ざった赤い血が一面に広がってた。
さっきまで会話してた友が、目の前で倒れてる。
頭の中がパニックだった。
和葉「ごめん...ごめんなさい...。」
その言葉しか出なかった。
雨の強い夕方、アイスは雨で溶けていた。冷静さのない今、ひたすら泣きわめくしか出来なかった。
救急車が到着し、事情を話し、僕は20時頃家に帰った。
まだ現実を受け入れられなかった僕は、ずっとその夜泣いた。
いつしか疲れてはて気付いたら寝ていた。
「...ずは!!!...ぶない!!!」
「...めん...ごめんなさい...。」
僕はまた夢を見た。アラームと共に目を覚まし、アラームを止め背伸びをする。
「なんだ、夢か....。」
また、いつも通りの朝を迎える。
〜作者の戯言〜
初めまして〜!作者のさざなみです!
初投稿どうでしたでしょうか?ストーリーはまとまってない状態で書いてたのでハチャメチャだったと思います笑
伏線の回収も雑だったかも。けど、これを糧にこれからも頑張って投稿しようと思うので応援よろしくお願いします!