ぼくらの、日常ミステリー
10歳(小学4年生)の息子が初めて書いた小説です。
よければ読んで、感想や評価や改善点やエールをいただければ嬉しく思う(と思います)。
あたたかい目で見て、読んで下されば有難いです。よろしくお願いします。初投稿です。
朝ぼくは学校へいつものように行きいつものようにかえった。
事けんがこのつぎの日におきるとはだれも知らなかっただろう。
次の日学校へ行った。
「おはようございます!」といつものかんじで言った……あれ?
もう一度言ったがへんじはない。休みかと思い予定表を見たが今日は休みでもない。
ぼくは静かな学校をあるいて行った。
「お~~い」と何度もさけぶがへんじは、決まって、ない。
「何だか不気味だな」と思いながらも進む、そしてぼくの教室、4年3組へ入ろうとしたそのときだった。
コツ…コツ…コツ…コツ…コツ…
と足音が近づいてきた。
人だ!そう思い音がひびいた所へ行こうとすると、
バン!
「わっ、何だやめろだれだ! おちつけ!」
ぼくは周りを見た。真っ暗で小さな、せまい所だ。
「ふ~、びっくりしたじゃないか! だれだよまったく」と思いながら目を開けると……
「あっ、徳山」
「何が、ハァ…、あったんハァ…だ?」
ぼくがいきを切らしながらきく。
「あ、そうかお前は知らないのか。じつは……今日のあさ仮面をかぶったへんなのが入ってきて、全員つかまったんだ。でもぼくはうごきがはやくてにげるとちゅうにこのロッカーにかくれられたんだけどな……」
「仮面をかぶったやつってだれだよ」
「それは分からない……。ただつかまってた中にあの先生はいなかったな。あとここをとれば世界は、おれらのものだ! ワッハッハッハッとか言ってたな」
あの先生はぼくらの4年3組のたんにんであるふじおか先生だ。
「……」
ぼくは何も言えなくなってしまった。
自分はちこくしてそのことを知らずに今ここにいる、ということが頭にうかんだからだろう。
「………………」
「おい!」先にちんもくをやぶったのは徳山だった。
「どっちにせよぼくらはここからだっ出しなきゃいけない」
「そ、そうだな」
思いついたことを言っておいた。
「今日、どうするの?」
「ああ、このロッカーはせまいと言っても横1メートルはある。こうたいでみはっていればいいさ」
「だな!」
これは、よく見る方法だ。こんなのでいいのかと思ったが考えれば良い方法なのかもしれない。
「どうやって出よう?」
「また考えよう」
「そうだね……」
気づいたらゆめの中だった。
「おい! おい! おい!」
ハッ……、ふう「ゆめか……」
「おい! だいじょうぶか!?」
「ふう、いきなりクモが頭の上にいて……」
「ブッ、何だ! そういうことか! このクッソ虫弱」
「何だそれ?」
「虫に弱いってことだよ」
なんだか今日は、朝からちょうしがよかった。
「そろそろどうするか決めなきゃな」
カッ…カッ…カッ…
「だれかきた!」
何かきこえる……。
「おい! お前あっちの見まわりに行け! ハイ! おれはこの102のロッカーから道具を取ってくる。N町のAショップの地下のやつらをにがすなよ! ハイ!」
……。
「おい、このロッカー102じゃないか?」
「本当だ」
「どうする?」
「よし、そいつがドアを開けたら徳山、そこの木のぼうで頭をたたけ」
「分かった!」なんであるの? と思った。
ドクン……ドクン……
心の音がきこえてきそうだった。
ガチャッ、バキッ!
「や、やめろ」
「おい、何だ? ロープか? 助け……ムゴムゴムゴ」
「おどろくほどうまくいったな」
「な!」
ぼくと徳山はハイタッチをした。
次の日、そいつは目をさました。
「おい!」
ぼくは、そいつの頭に木のぼうをつきつけながら言った。
「すべて言え」
「ハイッ」そいつは、おどろくほどすなおになった。こわいのかしらないがすべてをその男は言った。
4年3組のつくえの上にカギがあってそれはここのすべてをあけられること。全員生きていること。この学校の下に戦争じだい大名がかくした金、宝、ぶき、などがありそれが目標だということ。ゆうかいされた人の場所――さっき聞いたけど……そんなことをききながら、マヌケなやつだと思った。
「今日、計画じっこうだ!」
「エイ、エイ、オー!」
4年3組に行くとだれもいなかった。ぼくらはカギをとってすぐに出て行った。
「なぁ……」「うん?」
「アイツあのままでいいのかな?」
「まぁ、あれだけしばればうごけないでしょ」
「だな!」
「二人で学校をすくって勇者になろう」
「うん!」
なぜか二人の考えはよく合うようになっていた。
そしてぼくらは家へかえった。(家、といってもロッカーだが)
また次の日
「よし、行くか!」「ああ!」
二人は思いきって学校から飛びだして行った。
さすがにカギがないのはもう知っているだろう。
「おい! 車運転できない?」
「できるわけないじゃん」
「まあ、そうか」
「まあ思いきってぼくがやってみるか」
「は?」
「何かへんな物食べたか? ロッカーの中のカンヅメに何か入ってたか?」
「いや……」
「しかたないだろ!」
「ノコノコ出て行って悪いやつにN町Aショップまで運転して! とでも言うのか?」
「そうか……」
徳山はせっとくされていた。
「お前車の運転うまくね?」
「そう? 今まで20回はぶつかってるのに?」
「いや、小学生だし本当にすごいよ」
「あはは、ハッハッハッワー」
それからは静かだった。
「さすがもうつかってないショップだ」
そう、Aショップは、実は、もうつかっていないショップだった。
ぼくらは車をおりた。
「行こう! よし! 行くぞ!」
やっぱり見はりがいた。
「よし、たおそう」
「へ……? どうやって……?」
「ハッハッハア」
そういえば徳山は、理科がとくいなんだっけ。
「うん、たりるな。おい、あのてつクズをもってきて」
あのハーンマーで……。
「水を流してフタをして……。ついでにデコっちゃお」
「できた」しかも5つ。
「ためしに門の前の二人に向かってなげて!」
「こう?」
ポイッ
ヒュ~~~~~~
「ん? 何だこれ?」
「上のやつらがおとしたのかな?」
「……ふぅ、とどけに行くか……」
ドッカ~~~~ん!!
「うわ~すごい!」
「みてると笑えてくる、え?」
コツン コロン ガシャン
「あ~上のヤツらもおっこちてきた」
「うわお、すごい、一石二鳥だ」
しばらくポカンとみていた。
「………………」
「とにかく入ろう」
「ああ、そうだね」
二人は中に入った。
「おい、だれもいないじゃないか」
「どうしたんだよ!」
ぼくは地下へ行った。
「お~い」
「何だ、手紙があるぞ、読んでみるな」
――こんにちは、私は吉見です。アナタたちが取った人じちはかえしてもらいました。あなたたちのたくらみはすぐに終わるでしょう。さようなら。吉見
「だって」
「エェ? ここにきたいみないじゃん」
「……」
「そういえばふじおか先生は……」
野球部で、じゅうどう、空手の黒帯、さらに合気道も、少しけんどうもできるちなみに最初カンフーをやるとか言ってたし……。
「フー、まあ、かえるか」
「せやな」
「ながいは無用」「はよかえろ」
あたりまえだがお母さんたちはゆうかいじけんだと思いこんでいたから死ぬほど心配していた。そのことをけいさつに言ってみると、けいさつは「そうですか」ととってもおどろいていた。
またまたまた次の日。
ぼくらはまだ学校へ行けず、ひさしぶりに全員あつまった。
「おい、さか木、野井、徳山の三人」
ぼくをさして四人。
「ちょうさすると言っても吉見先生にまかせればいいじゃん」と言ったが、吉見先生はねつがでて今は家でこもりっきりだ。そして地下の金や宝、ぶきも発見された。
学校は来週から行っていいらしい。
運動会もちょうど学校が行けるようになった日に開かれる。
そしてぼくは、またねむったロッカーじゃなくて自分の部屋のベッドで。
そして運動会の日、そういえばそうだ!!
「お~い、いくぞ」
「すこしまて」「いいか?」「もうすぐ終わるから待てっていってるだろ!」
ぼくがリレーをしようとした時だった。
ドッカ~ン!
「うわ!」「おい何だ!」「分かりませんが、何かボトルのような物があったらしいです」
「このまま中止にするか?」
学校が行けるようになってから急いできめたからたいおうがおそい。
「ケガ人は?」「三人です」「死人はいないな!」「ハイ、ゼロです」
「あ~、みなさん、きこえますか? どうも竹田です。あなたたちにふく……」
ドカッ バリッ ドンッ!
「何だ?」徳山が聞く。
「ああ、玉入れの玉だよ」「そうか、ここの学校の玉は中に鉄が入っててもおかしくないぐらいガッチガチに固いな」「前回の運動会は、この玉が顔面ショットして病院行きになった人がいるぐらいだからな」
「それにしても何か忘れてるような気がする……」
「そうか? 気のせいだろ」
まあ、そういうことでいいや。でもふくしゅうってどういうことだ! でもスピーカーをこわせるこの玉があれば大じょうぶだろう。
「トイレ行ってくる」と言ってむかったがいつもの場所にはなかった。きっと学校に行けなかったときに工事のためとりこわしたんだろう。
「しかたない、中のをつかうか」
中へ行こうとして右をむくと「あれ?」
この輪、お母さんたちがやる輪の横のみぞにぼうをいれて回しながら走っていってゴールしたらかちのやつじゃ……。
「何だ! このにおい、くっさ」
輪からにおう。
「これ、どくじゃん」
「どうしよう」ぼくは、もどって徳山とそうだんした。
「う~ん……」
いっそ何かさわぎをおこして中止にさせるか?
あっ、と思いだした。
「そうだ、あのとき作ったばくだんだ」
「お~、それはいい、あと4このこってるしね」
「でもな~」「どうする?」
と話している時に、かりものきょうそうが終わり、休み時間になった。あと五分ではじまる。というか、じゅんびがあるから五分後にはとりにくるだろう。
長なが話しても一分ぐらいだが、出た結果は、
「よし、このフラフープとすりかえよう」
「うん」
ちょうどおわったころにとりにきた。そしてはじまった。
ドカッ
「イテッ、何だ? みぞがないじゃないか?!」
ということで長くなり15分ほどで終わった。
「まさかどくをぬるとはね」「本当、それな~」
安心したのもつかのま。
「おい!! そうこがあらされてるぞ!」
「何っ!」
「このままほうっておくと何するか分からない」
「二人で竹田ってヤツをつかまえようぜ!」
「もちろん答えはイエス」
もっともNOにする理由がない。しかもこっちはあのばくだんもあるからね。
まず、ぼくらは、一番あやしいパン食いきょうそうのパンをはこぶトラックだった。
ドカッ!
「おい、出てこい!」
シ~ン、だれもいない。ただ、パンからあのどく、くさいにおいがする。
「マジか~」「もうクッタクタ」
「すりかえる用のパン買ってくるね」
「うん……」
あれ? ぼくは店でこんなのを目にした。
この時期だけ! ちょうげき甘パン。値段は高い。234円(あれっ、高くもない)。ということで十こ買って、すりかえておいた。
そしてまもなくパン食いきょう争。
先生の一人がパンにかみついたとき、
「ギァ~、甘ッ、何これあますぎる。おいっ、おいっ、たんとう、ど~したんだよこのパンは。あれ、たんとう、いないのか? おい。もういい。水をくれはやくっ」
「ハイッ」
別の先生が水をもってくる。
「ふう、何なんだあれは」
ぼくは言った。「パンにどくがあったからすりかえておきました」
「そうか……ハァ、甘ッ、それは、アァ、ありがァとう、フゥフゥ」
かなりがんばってせきと戦争していたようだ。
「先生、お味は?」
「甘すぎる」「そうですか?」「イタズラか?」「本当にどくがぬってありました」
「甘いのを知ってたのか?」
「知りません」
本当は知っている。徳山は今にもふき出しそうだ。
大玉ころがしでは玉につぶされてびょういん行き。
何ともじこの多いな、いっつもあれ、玉とか道具かえた方がいいと思っている。
そんな運動会もおわり、
「これで○○年度運動会をおわります」という校長の声がきこえた。
空が赤くなっていた。
「あ! 徳山じゃん、ちょうど良い、聞きたいことがあるんだ!」
「え? 何?」
「前、4人ぐらい? ……で集まったじゃん」「あぁそれか!」「いやあのあとどうなったの?」
「あぁ、あのあとね……」「かくすなよ!」
「いや、はずかしくてさ」「は?」
「話すよ、あのあと……」
ずいぶんのばすな~徳山は。そう思った。と、思いおわったころに話は進んだ。
「お母さんに見つかって、おそいからかえれって、秒で終わった」
「…………」
「あっ、もう一つ分かったことがあるんだ」
「えっ、何?」
「それは……、人気がない所へ行こう」「うん」
しずかなうらろじだ。風の音もきこえない。
「で、何だ?」
「それは、うまってるのは宝とかじゃなくて別の何かってこと」
「は? けいさつも宝とか金って言ってたよ」
「いや、多分よく分からなくて話だいになって広まるのをふせぐためでしょ」
「……………………、じゃあ、何だって言うんだよ」
「それは……、分からない」
「帰ろ、帰るか!」
「じゃあな!」
ガチャッ
「コラ!」ドアを開けたとたんにおこられた。
「何時だと思ってんの!」
「いや……それは」
言葉が思い上がらない。
「心配したんだよ! まったくもう、夕食かたづけるわよ!」
その一言でねむりからさめたように言葉が出た。
「ハイ、食べます。今すぐ食べます」
一人で、夕食を食べながら母さんにきく。
「ねぇ母さん。学校の地下で宝とか金があったんだってね」
「えぇ、びっくりしたわ」
やっぱり他の人は知らないんだ。そう思いながら夕食を食べ終わりしょっきをかたづける。
そして、ベッドに入った。面白いことになりそうだな。そう考えるあいだにゆめの世界に入っていった。
またいつもの日がのぼった。
そして、学校に行くと先生のお話だった。
「みなさん、おさわがせしてすみません。もう学校は安全なので大じょうぶです」
それと同時にプリントもくばられた。内ようは、さっきの話と同じだ。
そして学校の終わり、
「みなさん、また元気に会いましょう。さようなら!」
生徒全員が続ける。
「さようなら!」
かえりのいつもの道で歩いていると徳山がまた、
「おい、あのあき家の中にボールをおとしちゃって」
「どーせ投げ入れたんだろ」
「いやまぁそうだけど、……一人がいやだからいっしょにとりに入ろうぜ。なっ、たのむよ。おれら友達だろ」
「そうだけど……」
ぼくは、ことわることができなかった。
少し、うすぐらくなってきた。
「おいぃ、本当に行くのぉ……」
「いくよ!」
なぜか、こういう時だけ元気なのである(ムダに)。
ガラッ
中はひどくうすぐらい。
「なんだここ、くらっ!」
「うん? 何あれ? ……光?」ぼくは、そうつぶやく。
「えっ、何だって?」つぶやいたのがきこえたようだ。
「いや、何でもない」
「あっそ」なぜかつめたい。
「長いみちだね~」
「いや、もう本当その通り」
「にしても、よくまどから入るよね~」
あきれたように言う。
「ゴメンゴメン」
そう、実はボールはまどから入ったのである。
「ふつうにわに落ちて、人がでてきてコラッていうかんじなのに、まどから中に入れるとはね。まいったものだよ」
「ま、あき家だから入っていいのはプラスの方だな!」
あれっ、あき家って入っていいものだっけ? ぼくはそう思った。
しばらくろうかを歩いていた。
「何だこれ、城だな!」
「その通り!」
「あっボールだ、本当にあった。やったね」
「え? どういうこと?」
「いや、なかなかないからウソなんじゃないかと思っちゃってね」
「いや、ヒドッ」
「メンゴメンゴ」
その時だった。
バンッ ドガドガドカ
「何? 何? 何ですか?」
「ここあき家だったよね?」
「そうだったはずだけど……」
「ヘイ、ボス」
そう言われて出てきたのは、なんと、あの運動会をだいなしにしたちょう本人。
「あっお前は! たしか、た……た……たき……、いや……たちウオじゃないくて……、たけ……けけう、た……たけたけ井……竹井だな!」
「ちがわい! てか、そんなのどうでもいい。おい、さっさとつかまえろ、アジトを見られて生きて帰れると思うなよ!」
そう言ったとたんにぼくは徳山にむかって
「学校集合、にげろ!!!」と言った。
そのとたん、バッとわかれ、二手になってにげた。ぼくと徳山は、クラスの中でも走りが速い方である。一回先生に勝ったこともある。
そして、ぼくはくらい中走り続けた。すると竹やぶについた。
ここは家に近いし、よく知っている。
ぼくは追いかけてくる人たちにさけんだ。
「お~い、足にヨロイきた方がいいよ!」
「どういうことだ?」
少しこんらんしている。ちょうどその時、
「ワンッ」と音がきこえた。
「予想的中!」ぼくはさけぶ。
どうやらうしろの二人の一人がにくが足のズボンの所にくっついたんだろう。もう一人は犬の足をふんだんだろう。犬は一人をおいかけていき、一人だつらく。ぼくはだんだん面白くなってきた。
「おいっ、まて、この小ぞうめ」
「まてと言われてまつやつがいるかよ!」
どうやら4人きて一人犬にやられたから3人らしい。
つづいて、ぼくは近くのほそい竹をひっぱって来ると同時にはなした。
「またまた見事に予想的中……」
二人がたおれた。
「ヤッタ」
ぼくが「ね」と言おうとしたしゅんかんうしろからつかまれた。
「ハハッ、つかまえたぞ」
その時!
「ギャ~」
何だ? そう思いうしろを見ると、男の足に犬がかみついている。
「ラッキ~」
そう言い、つかんでいる男をたおした。
そのころ徳山は、
「おい! 二人か、人すくないな!」
そう笑いながらにげていた。徳山が走っている町のまん近まで行った。
「ゼイゼイ、まて~」
すこしふとった男がすごくつかれていそうだった。あんのじょう、まがった時にたおれた。
「いやぁ、ザコだな~」
そして、かどの先にかくれ、足をだす。すると、そいつはひっかかり徳山はマヌケだと思った。そして二人たおし学校へ行くと二人そろった。そして、けいさつしょで話し、竹田はつかまり、ぼくらは話しながら帰った。
おわり