昔話を聞いた感想!
「……うん。今日はもう遅いし、昔話はこの辺にしておこうか」
マティアスがアンナとミーナに昔話をしている間に、太陽は西に傾きはじめていた。
「修行は明日から始めることにしよう。日が沈む前に今日はもう帰りな?」
「はい。ありがとうございました、マティアスさん。昔のこと、色々教えてくれて」
「あ、ありがとうございました」
「うん、気をつけて帰りなよ」
マティアスに見送られて、アンナとミーナは夕陽の中で自宅への帰路についた。
その途中、2人の話題は自ずとマティアスの昔話になる。
「……以外だったね。カレンさんがいいとこの娘さんだったって」
「うん。自由だとか、家族との縁だとか、普段の私達じゃ絶対考えないようなことだよねぇ」
「……マティアスさんも親を亡くしてるって言ってたし、やっぱり強い人には普通じゃないバックボーンがあるのかなぁ……?」
「いいや、普通の一般家庭生まれの私が強くなるんだからそれはないね」
「アンナのそうゆうこと臆面も無く言えるトコ、嫌いじゃないよ」
「サンキュー。……でも、そんな厳しい過去を乗り越えてきたんだから、そりゃ好きになるってモンなのかなぁ」
「うん……そのことだけどさ、私1つ思ったことがあるんだよね」
「……何?」
「いやさ、さっきの話聞いた感じだと……もしかして、マティアスさんもカレンさんのこと好きじゃないの?」
「……え、そうなの?」
「いや、確証があるわけじゃないけど……「ずっとお前の側にいる!」なんて言ってる時点で告白みたいなものじゃないの?」
「……そうなんだ。じゃあつまり、もう2人は両想いってこと!?」
「うん、確証はないけど……」
「おおっ! それじゃあアレじゃない!? 私達がアレ……そう、2人のキューピッドとかになれないかなぁ!?」
「いや、だから確証はないって……そもそも、その役割はリーネさん達のものじゃ……」
「でも、リーネさん達にはできなくて、私達にできることはあるはずだ! なぜなら私達は、マティアスさんの弟子だから!」
「……私“達”? あれ、私いつの間に弟子になったっけ?」
「そうと決まれば明日から作戦開始だ! まずは今日、私の家で作戦を練ろう!」
「ちょちょちょ!? いくらなんでも話が急過ぎるんだよぉっ!!!」




