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はじめに  作者: 師走
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98

ボンジョルノ

彼女がそう言うので

私も

ボンジョルノ

と返した

すると彼女はふふふと笑って

もう一度

ボンジョルノ

と言った

私も飽きずに

ボンジョルノ

と言う

ボンジョルノ

ボンジョルノ

言い終わった後の余韻の清々しさに浸りつつ

私は彼女の手を取る

それから

どこへ行くのかを話しながら

玄関口にある小さな段差を下りて

歩いて行く

すぐそばの公園がいいかい?

それとももうちょっと先へ行ってみるかい?

ボンジョルノ

ボンジョルノ

そう言葉を交わしながら

私と彼女は少し悲しげに笑う

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