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603
報われたくて
生きてるんだ
褒められたくて
背伸びしてんだ
撫でられたくて
抱きしめられたくて
自傷するんだ
離れたくなくて
殺すのだ
自分の存在の矮小な様を
黙って見ていることができるから
日常を、穏やかに、過ごす
恐れは、諦めと共に、じっとりと滲み出て
私を、清らかにする
つま先から、頭頂部にかけて
肉体という
この変なもの、朽ちていく、変なものが
活動してる
血液にはヘモグロビンが含まれていて
ヘモグロビンの中に、私の意識が潜んでいる
無数の考え、無数の思想、朽ちていく思考
歩いてる最中に
道路に吸い込まれて
ぷつっと消えてしまえるなら
私、それでもいいのです




