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はじめに  作者: 師走
53/629

53

コブラも干上がる砂漠で

少女は軽く咳をした

不釣り合いなドレスを着てベールも下げてて

華奢な脚に腕

今にも折れてしまいそうな弱々しい体に

凛々した瞳

ラクダに乗った商人さえもこんな所は来ないのに

彼女は一人で立っていた

ドレスの中に多量の砂を孕ませて

それを気にも留めず、何も喋らず

砂吹雪が口に吹き込んでも、目に入ってきても

ただそこに立っているだけで

小さく咳をしている

こんな砂漠には不釣り合いな

輝くくらいの白い肌をして

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