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とある知り合いの文筆家が死んだ
ふふ、彼はよく「私は突然に、自分に背中を刺されて死ぬことを望んでいるのだ」と言っていた
葬儀があるという報せは耳に入ったけれども、私は行かなかった
聞くところによると、また誰も行かなかった
家族さえ参列を拒み、彼は棺桶に入ったまま一室にただ四時間寝かされていたのだ
酒を飲む、喉が熱い
もとより出口のない様で、行き詰まっている
死に無自覚だと、生きれるだけ生きる
死に自覚してしまうと。
生きるより死ぬ方がよほど簡単だということには、少なくとも気がつく
躁鬱というものの症状は、鬱的状態である時とそうでない時とにはっきり分かれるのを指すらしい
ふーん、と思うね。
憂鬱かつ快活とする二重性を保つ場合、これは躁鬱と言えないのかね。
わはは!




