32/629
33
雨上がりに
蜘蛛の糸は
悲しいほどに
輝いている
何が悲しいのか
そんなことは
分かるはずも
ないのだけれど
女郎蜘蛛は
あんな雨も
じっとここで耐えていたんだろうか
自分で作った巣窟に
しがみついて
じっと
晴れるのを待っていたんだろうか
こんな中央に陣取ったって
雨宿りもできなかろうに
これから捕まえる蝶々でも夢見て
じっとそこにいたのだろうか
やあやあ、もう晴れたよ
どうやら
君はここで留まっていて正解だったらしい
なぜならこんなに美しい
これからどのような食料があり付くのか、
私には全くわからないけれど




