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はじめに  作者: 師走
202/601

202

柿は硬い

実を言うと

あまり好きだとは言えない

嫌いでないのはまだ良かった

しかし

秋はあいつを食べるのが

粋なのだ

赤っぽく膨らんだ果実に

刃物を差し入れて

噛んでしまうのが

風流であり

文学的ですらある

それができないということは

全く情けないではないか

爪楊枝で串刺しにして

小さな皿に寄せ分けられて

茶色の種まで見えている

それ自体が

俳句となり得る存在である

私が食べたら

尚良かろう

そういう風に思っている

しかしながら、

しかしながら、である

1つ安心できるのは

私があまり柿を好まないという状態を

このように文字で表すことが可能であるということだ

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