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高校生編

初めまして!

今回この作品を書くにあたって一言・・・

これは半フィクション半現実といった所謂実体験に基づく作品になっています。

なので現実近くもしかしたら同じような経験をしたかたもいるかもしれませんがよかったら読んでください!


僕の名前は桐坂誠。

現在16歳の高校2年生である。

特に得意なことや趣味などもなくだらしない人生を送っている人間だがそんな男に訪れたハッピーとアンハッピーな青春恋愛ものの物語である。


2017年春。

ここはHKD高校という成績で言えば中の下が通う学校である。

特にアピールするポイントもないが強いて言うなら女子の制服がかわいいということだう。このことから毎年、「あ、家から近いしー制服かわいいからあそこの高校にしよー」という適当な気持ちで入る人間が後を絶たない。しかし、制服効果も相まってか周りの評価ではうちの高校は女子のレベルが高いと専らの評判である。

しかし、そんなことは関係なくわたくし、桐坂誠は彼女ができるわけもなくだらだらと1年を過ごし、気づけば高校2年生の新学期を迎えていた。

しかし、新学期といえばクラス替えがありドキドキわくわくな気持ちを抱えつつ

今新しい教室の前にたっている。

さて、2年生ではうまく溶け込まるだろうかという気持ちを抱えつつドアを開ける。

開口一番窓際で楽しそうに話す女子が目に入った。

黒髪ロングめはくりっとしており背は低くなんともかわいらしい女の子がそこにいて一瞬目を奪われて正気に戻る。どうせ、自分には縁のない人間だ。ネガティブ思考な僕はすぐに頭を切り替えて黒板に張り出されている名前を見て知り合いがいるかなー自分の席はどこかなーなどいろいろ考えていると、先ほどの黒髪美人の女の子が話しかけてきた。

「はじめまして!よろしくね!」と、声をかけられ所謂インキャと呼ばれる僕はそのインキャのありようそのままに「あ・・・・よろしく。」と目を背けながら小声で一言つぶやいた。

この出会いがのちに自分の高校生活いや人生において大きな影響を及ぼすとも知らないままに。


という、壮大な前振りもむなしくなんと仲の良かった前のクラスの友達は一人もいなく、僕はボッチからのスタートという壮絶な始まりを迎えていた。

あー・・・元のクラスに戻りたい。。。

特段元クラスが居心地がいいわけでもなかったがしかし、この新学期特有のお互いの探り合いというのはなかなかにこそばゆい気持ちになる。

このままではいかん。。とは思うもののもうすでにグループがある程度できていた。

しかし、一人窓際で本を読んでいるおとなしい男の子に話しかけようとした瞬間

まったく知らない後ろの席の男が「おい。そいつにかかわるのはやめたほうがいい。」

と小さくつぶやいた。

僕もまさかの事態に驚き思ったことがそのまま声に出た。

「え??どうして??」

その男の子は少し眉を険しくして

「そいつ一年のころ一人の男子をいじめて登校拒否にまで追い込んだけど全部それを他人のせいにしたんだよ。」

一見そんな風に見えない感じではあった。

しかし、僕は「うんー。話してみてから自分で決めるよ。教えてくれてありがとう。よかったら名前教えてくれないかな?僕は桐坂誠。」

「あ、俺ね。俺は立花健。よろしくな。」

少しいかつい顔をした男の子と話した。

しかし、立花君の親切な忠告無視しその男の子のところに向かう。

これは僕にとっては死活問題なのだ。

学校ではグループでの行動や体育でのペアなどボッチにはつらいイベントが非常に多い。

そのためにもどんな悪い奴だろうとボッチということで後ろ指をさされるよりはましだろうということもあり、話かけようとした。こういう友達が欲しいというよりお互いにとって

利益になる関係を築こうとしている時点で自分という人間の浅さまた狡猾さを比べればその子のしたことと大差がないのではないかなどと思っていた。ちなみにそれなら立花と友達になればいいと思っているのは間違いだ。あれだけいかつい人はいつかいかつい人同士でつるんでいずれ自分の居場所などすぐになくなってしまうというのは自明の理である。

つまり僕にとってはこの子しかいないのだ。

「はじめまして!よかったら話さない?」

コミュ力が乏しい僕が言える精一杯の言葉だった。

その子は目線を本から僕に向けて

「うん。いいよ。」

と、だけ言ってまた目線を落とし本を読み始めた。

そして僕の波乱の2年生の学校生活が始まった。


ガラガラガラという音ともに先生と思しき入ってきた。

歳はおよそ50代前後白髪交じりのやさしそうなおじさん。それが第一印象であった。

「えーでは私がこの教室の担任の町永郁也です。はじめまして。」

見た目の印象も相まってかすごくやさしいしゃべりとともにこれからのスケジュールについて説明を始めた。

「では、まず自己紹介からしましょう。」

そして、学校生活において最初の関門

自己紹介が始まった。

「順番決まったら教壇の前にきて話してください。

じゃあ、右端の人と左端とでじゃんけんして負けたほうから初めて。」

その掛け声とともにじゃんけん結果右端の子からの自己紹介がはじまった。

ちなみに僕の席は右端から2列目の先頭であり割とすぐに順番が回ってくるということで

正直ほかの人の自己紹介など耳に入らず何を話すかということだけで頭がいっぱいになっていた。

しかし、そんなことを考えていると僕の隣をあの黒髪ロングの女の子が通って自己紹介をはじめた。

先ほどよりも近く、まじかで見る彼女はかなりきれいで目を奪われた。

「はじめまして!海崎美咲です!趣味は水泳とダンスです!前のクラスでは学級委員長をしていました!1年間よろしくお願いします!」

流暢に明るくその子は話して席に戻りつつぱちぱちとまばらに拍手が聞こえた。

「じゃあー次。お願いします。」

という、先生の声とともに僕は慌てながら席を立ち教壇に向かうさなかにもなにを話すかを考えて

第一声

「は、はじめまして!!↑桐坂誠です!よろしくお願いします!」

緊張のあまりおもいっきり声は上ずった。対男子且つ少数の場合ならまだ普通に話すこともできる僕だが人前で話すのはすごく苦手であった。

クラスのなかではクスクスと笑い声がしていて海崎さんもくすりと笑っており少しうれしかったものの恥ずかしさのあまり真っ赤になっている自分の顔を見られまいとそそくさと自分の席に戻った。やはり自己紹介は苦手だそんなことを思った。しかし、脳裏にはまだ海崎さんのさっきの自己紹介が焼き付いていた。

さらに次の列に行き本を読んでいたあの男の子の自己紹介が始まった。

思えばさっき話しているときに先生が入っていたのであの子の名前も聞いていなかった。

「三上淳。よろしくお願いします。」

その一言で自分の席に戻った。これにはクラスからの拍手も起きなかった。

って、僕より自己紹介短いじゃん!とつっこみを入れておいた。

顔を見たところなんとなく心ここにあらずというか何を考えているのかわからないなと思ったがその顔立ちは男子の自分から見てもきれいと思えるものだった。

そんなこんなで自己紹介も終わり新学期の一日目は幕を下ろした。


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