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Ψに目覚めた日 The Day When I Found PSI
その日は最悪の日だった。
朝からずっと雨が降っていて、気持ちのいいものじゃなかった。
父が前日に海外出張から帰ってきていたので、僕は父に学校まで送ってもらうことにした。
その車の中、僕は土産としてもらったSFを読んでいた。超能力についての物語だった。
小5とはいえまだ子供。物語の主人公の真似をして僕のカバンに『集中』をかけてみた。
もちろん、手は触れていないし、車の振動もそこまで大きくないはずなのに、
僕のカバンがほんの少し浮いた気がした。
僕が驚いた(つまり、『集中が途切れた』)瞬間、カバンは後部座席に着地したかのような感じがした。
「まさか!?」
僕は驚きを感じながらももう一度『集中』をかけてみる。
すると今度はさっきよりも高く、不安定に浮いた。驚きと感動のせいなのだろう。
僕は確信した。
自分が超能力者だということを。