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プサイψ A Story of PSI  作者: 緋色の糸
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ψって知ってる? Do You Know PSI?

コンッという音を立ててコップが落下した。

ガラスでできたそのコップの中には一杯のオレンジジュースが入っている。

床に落ちて割れるかと思いきや、到達する直前に動きが止まり、一時的に宙に浮いている状態になった。

しかし、次の瞬間には、コップは元居た机の上に帰るように上昇し、見事着地した。中に入っているオレンジジュースも無事だ。

近くにいた男がそのコップに手を伸ばし、自らの口の中にジュースを流し込む。

彼の名は、「平谷ひらたに 永一えいいち」。


(平谷 永一)(はぁ、あっぶねぇ。もう少しで溢すところだったぜ。ほんっと、便利だよな。)」

僕は思う。

僕は普通の中学生。勉強をだらっだらとして、友達とグダグダ喋って、たまの休日に皆と遊ぶ。

THE FUTSU(ザ・普通)な生活を送っている。

ひとつだけ、たった一つのことを除いては。

実は、僕は超能力を使うことができるのだ。

超能力者のことを「エスパー」と呼ぶ人もいるみたいだけど、これは間違い。いや、正しくはない。

超能力(僕は「ψ(プサイ)」と呼んでいる。)には主に二種類ある。

一つは「ESP」。いわゆる超感覚的知覚のことで、「テレパシー」や「ヒーリング」、「予知能力」、「透視能力」、そして「千里眼せんりがん」などといったものが入る。

もうひとつが「念動力ねんどうりき」。「サイコキネシス」と呼ばれるもので、物を遠隔操作できる能力のこと。

「エスパー(ESPer)」は前者の「ESP」を使う人のことをいい、後者の「サイコキネシス」を用いる人ことは指さない。

僕は、「ESP」を使う人は「エスパー(ESPer)」、「念動力」を使う人は「サイキック(Psychic)」と呼び、両者と残りの少数派の能力(テレポートなど)を持つ人を合わせた超能力者全体を「プサイスト(PSIst,ψst)」と呼んでいる。

僕の場合は「サイキック」の方で、物体を自在に操れる。

僕が初めてΨを使ったのは四年前、僕が小五の時だ。

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