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報酬は世界の半分  作者: 麦ちよこ
魔法少女マスコット編(改稿前)
26/46

22.デー管は敵確定

 こんにちは、中山譲です。隣にはラムザさんが正座しています。肉体構造が理由で私はお座りしておりますが、似たようなものです。この後、悪と正義で戦う同士、両トップ2人がこうしているとなかなかシュールだと思います。現在、二人して天の声に怒られているという状態です。給料がない就労体制なのでペナルティといえば過重労働なのですが、最初から私はオーバーワークで熱暴走みたいな状態なので怒られるだけで済みそうです。一方、ラムザさんは仕事を楽にしようとした結果なので増やされます。やーいやーい。結果的に押し付けられそうだった仕事を押し返せました。これぞ計画通り!(ではないけれども、まぁ結果よければ全てよしです)



「とりあえず、表向きは争ってるけど、裏ではちゃんと仲良くするように。肝に銘じておきなさい」



 結果はいいのですがデータ管理部の部長はなんだか物腰が柔らかです。うらやましい。



「中山も溜め込むなよ。そんで爆発させるときに他所を巻き込むな。そろそろ新人ぬけても良い頃なんだぜ?まあ仕事量は管理職並みだけどな!!」



 我らの促進部部長は優しさがバッファ●ン以下です。いいのです。半分も優しさでできていたらこんな仕事投げ出して消滅コース一直線だし。いいんです、ええ、本当にいいんですよ!!

幼稚園児の喧嘩のように部長達の指示で握手を交わします。ラムザさんはちょっと悔しそうです。ザマァミロって思います。表面上は仲良くしてもここから先、私達は宿命のライバルとなったと思います。


 




 さて、ラムザさんと別れたので部長のホットラインに入電します。周り確認、敵影なし。



「よぉ、中山。かけなおしてくると信じていたぜ。おーばー」


「それは感度が悪い無線なんかで使うとそれっぽいですよ。おーばー」



 普段からちゃらんぽらんに定評がある我らの部長様ですが、私が緊急直電をかけることを予想していたようです。意外と切れ者といいますが嗅覚のよさが彼が部長である所以だと思います。

 この電話、所謂秘匿回線でして、一切のデータに残らないように部長の肝いりで作成したプログラムです。勿論、促進部にはそんなもの作れる脳みその人間はいません。見渡す限りの脳筋集団、それが促進部ですから。他部署に知られたくない会話や報告をするために庶務課に機密発注をいたしました。

 嘘はいけませんね、正確に言います。情報収集が趣味のミレイユ氏が一人で盗聴することを約束に作成してくれました。彼女はけして口が軽いわけではないのですが、日常に刺激を求めるタイプの方でして、毎回何かお祭り騒ぎの促進部、特に部長を贔屓にしてくれている方です。盗聴されているのにいいのかって問題ですが、ミレイユさんは自分が盗聴する代わりに、誰もこのシステムに入れないよう偽装からなんやらをも請け負ってくれています。文明Aランクの天才ハッカーだと表現すれば、敵にするなんてとんでもない。味方に引き込んでいて損のない人です。そんなわけでしてこの電話は他部署と争いになったときの命綱です。



「本題ですが、データ管理部全部黒ですか」


「全部はまだわからんな。とりあえずあれはデー管部長の指示だった」


「今回の件よくのみましたね」


「お前らが接触した時点で俺が直接デー管まで行ったんだよ。ずっと口を挟まない様子だったのにお前が切れて大声で陰謀説叫び始めただろ?そしたら『埒が明かないし喧嘩の仲裁にはいりましょう』って言い出してな。ちなみにスピーカーモードだ。俺、超良い判断。ついでに他部署の人間も設定変わるかもだからって色々連れて行ってた。俺、最高」



 私の魂の叫びは多くの方に聞かれてしまったのですね。中山、捨て身アタック!とかみんなで笑っていたのでしょうか。うぅぅ。まぁ私の痴態は置いておいて、部長の嗅覚は流石です。データ管理部が上司部下そろって促進部の仕事を阻害しようとしている、ということを恐らく部長より頭の良い人皆さんには疑問程度に頭に残ったでしょうから。ああ、全員ですね。今後仕掛けてきたとしても、元々こちらの土俵ですし、ある程度抑止力にはなりそうです。

 しかしながら疑問が残りますね。ラムザさん一人の暴走であれば、仕事楽にしたいんだろうなぁですみます。けれどもうちの部長はデータ管理部の部長が指示していたことを確信しています。現場ではなく冥界にいるデータ管理部の部長が何の目的で悪の軍団を正義の集団に変えたいのでしょうか。



「データ管理部の部長は何が目的なんですかね?会議では素案に文句言ってこなかったですし、どうしてシナリオ介入なんかを?」


「そんなの俺が考えてわかるかよ。ウチの頭脳担当はお前だろうが」



 初耳ですよ。というか、データ管理の下っ端出向に逆切れでなんとか引き分けた人間が頭脳担当とか、促進部どれだけ泥舟なんですか。



「部長ぉ、現場にいる私にそれは無茶ですよ。こればっかりはそちらで探ってもらわないと」


「俺が情報は拾ってくるから、それから繋げたり方針決めるのは監督責任で中山がやれば良いんだよ」


「いや、現場からどうしろと」


「わかってるだろうが。俺は勘がいいだけ。頭はよかないんだよ」



 地頭はいいと思うんですけどね。出身世界の文明以上のことは覚える気がないだけです。政治にも感覚強いのに文明レベルに合わせて無知なふりをしているだけな気がしています。



「監督責任の領域超えてますよ。今回データ管理部が甘い汁を一度でも啜ったらこれから先、いつでもどこでも奴らの好きにされるじゃないですか。ここまでの危機感で部長責任でやってくださいよ」


「余計に勘頼みじゃやってらんねぇな。こっちはデー管部長がラムザに指示しているログをミレイユが持ってきたんだよ。中山はそんなもんなしにデー管自体に疑問感じて秘匿回線繋いだんだろうよ。そっちで嗅ぎ付けて勝手にしてくれるほうが解決が早いと俺の勘が言っている。つーわけで中山がんばれ。報告だけするように」



 ミレイユ、恐ろしい子。内容からしてまともに取りだせる、促進部がみるようなデータ以外で指示出しているってことですね。それでミレイユさんそこまで越権なデータチェックをしていると。今後も見張っといてやるという味方宣言だと思っていいでしょう。ミレイユさんから隠しフォルダをもらえるように頼まなければですね。



「投げっぱなしですねぇ。とりあえず今わかっていることは、データ管理部部長は不明な目的の元、促進部のシナリオに介入してきた。今後、介入を仕掛けてくるかは未知数。目的次第ですね。介入内容は妖怪サイドの立場向上。戦線継続ならば印象工作合戦の始まりですね。しかしこれって後出しの方が有利です。こちらの古文書とかは用意だけでまだ出さないでくださいね。あちらは今回の件があるので、立ち会ってくださった人の前で『ちゃんと邪悪なイメージ改革してる?』『データ管理部だけにデータで詳細送ってくれ』としつこく言ってみてください。他部署の目があればまぁ動くでしょう。その内容が酷ければそちらで会議なりして吊るし上げてください。平行でわかればデータ管理部の目的の探りですね。あ、ミレイユさん、今回のデー管部長のログっていうやつ私も欲しいです。今後これ関連のデータ見たいので隠しファイル作ってくださいませんか?操作方法は部長通してでかまいません。と、大雑把ですが突貫でこんなところからはじめていきませんか?」


「のりのりじゃねーか」



 すごい喋った気もします。ここのところ台詞が長い。のりのりといいますか、仕事が多すぎてアドレナリンでまくりといいますか。ナチュラル廃ってやつですかね。



「まぁ、その方針で行こう。あと、なんだ。仕事割り振ったのは俺だけれどもな。お前もたまに休めよ」



 部長がデレたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!

作戦会議も暗躍もきな臭い話は何故かあっさりモード

促進部クオリティ

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