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あさきゆめみしきみへ  作者: 茶竹抹茶竹
【1章・少女は欺いた(前編)】
9/282

【1-8】

【1-8】


「病名とか原因とか」

『原因は全然わかんないんだけどストレスからくる精神的なものじゃないかってー』



 原因不明、病名不明の頭痛。

 嫌な予感がした。

 調子を変えないようにして私は聞く。


「吐血したり呼吸困難を起こしたことは?」

『えーと、過呼吸になったことは一度だけあったよー』

「変なこと聞くけど、そういう症状は君には」

『……ないよ?』

「……そうか、ありがとう」


 まさか、な。

 そうは思うもののそうとしか思えない。

 璃瑠に携帯で電話をかける。今頃部屋にこもって防犯カメラの映像をチェックしているはずだ。

 呼び出し音が唐突に途切れて璃瑠の声がした。


「あぁ、もしもし。璃瑠?」

『なんですか、鬱陶しい』


 電話をかけただけでこの言われようか。


「失礼な。ビデオのチェックはどう?」

『流し見ですが終わりました。外出届のリストにある時間と人数通りで他の人物が出た様子はないですね。

 リストにあった本人とカメラの映像の人物画一致するかの確認はしてません』

「それは手間がかかりそうだしな」

『が、外出時にIDカードの提示が求められるようですから多分不一致は無いと思います。

 それと防犯カメラが途中で止められたりした形跡はありません』


 完璧な仕事振りだ。私、要らないんじゃないですかね。


「ふーむ、分かった。こっちは入間沙織のルームメイトから話を聞けた。そっちに行くから合流しようぜっ!」

『いやですぜっ!』


 切られた。

 何故だ。

 私はさめざめと泣いた。

 慰めてくれる関さんの優しさにまた泣いた。


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