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あさきゆめみしきみへ  作者: 茶竹抹茶竹
【4章・審判は下された】
86/282

【4ー5】

【4ー5】


結界。狭山の口からはその言葉が出た。

範囲内を非干渉空間とする魔法。


「結界ですか?」

「現在学校の敷地と外部の間に見えない壁のようなものが出来ていてな、ありとあらゆるものが弾かれているんだな。もちろん人間もだな」


学校全体を結界が覆っているとは信じられない。

結界は所謂魔力の壁だ。フィクション作品において結界と名のつく物は多く登場するが、現実に存在する結界は少し勝手が違う。

私達が使う魔力盾のように魔力を固定化したものを張り巡らす事で一種のバリアーとして周囲に展開するのが結界と言われる魔法である。簡単に言うと透明なバリケードだ。

それは狭い範囲、それこそ魔法発動者の手の届く範囲位しか形成出来ない。

普通ならば、だ。


「だが、今回の結界は学校全体というあり得ない範囲を覆っているんだな」

「5ナンバーですか?」

「どうなんだろうな。結界自体は2.02だからな」


2.02B-の後はなんだっけかな。


「それで、私達が呼ばれた理由というのは」

「内部での状況は不明だがな、少なくとも魔法使いが学校内に潜伏していてな。内部との連絡も取れていないんだな。だが一つ分かっているのは」

「いるのは?」

「犯人は学園内部で殺人を起こしている」


狭山の落ち着いた言葉に璃瑠は逆上した。


「なんで突入させないんですか!?」

「理由は二つだな。一つは結界が突破出来ない。もう一つは昨日のお前達の戦闘だな」

「私達のですか?」

「そうだ。昨日の戦闘でたった二人の魔法使いに10名の対魔法使い訓練を積んだ隊員が一分も保たずに全滅させられたな。確かにそこらの魔法使いならば、対魔法使い部隊の方が圧倒的に有利だ。

だが、昨日の戦闘を見てみろ。

年端のいかない少女に瞬殺されたんだ。

どんなに対策を整えようと、強力な魔法使いには敵わない。魔法使いでないと無理なんだな」


昨日の二人は桁が違った。正直に言うなら私が生きているのは奇跡だ。


「上層部はそれで踏み出せないでいるんですか」

「そういうことだな、残念ながら魔法使いを中心に編成された部隊は今の所自衛隊の連隊があるだけなんだな」


確かにWIECSのように兵器は飛躍的に進化した。魔法によって従来の兵器とは比べ物にならない威力を持っている。引き金一つ、ボタン一つで誰しも魔法使いになれるのだ。

だがそれを、魔法使いが使った時その相乗効果は計り知れない。

魔法使いもどきの屈強な兵士と魔法使いの屈強な兵士を比べれば、その差は埋めようがない。


「正直に言うならばな、上層部の見たては甘過ぎたな。魔法使いの育成にコスト面から渋り力を入れなかった」

「六課の魔法使いの数はタカがしれています。緊急時に回せる数なんてありません」

「だから私達が、か」


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