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【4章・審判は下された】
【4章・審判は下された】
東京都立西部区第三高校。位置としては練馬区である。
チャイムの音が二時限目の終わりを告げて昼休みの突入にクラスは歓声をあげた。
「村山ー」
村山はクラスメイトに肩を叩かれて身を震わせた。振り返るとクラスの男子三人が笑いながら立っていた。
「今日さー、俺携帯忘れちまってよぉ。金貸してくれないかなぁ」
「で、でも……ま、前貸した分も、か、かか返してもらっってないよ。、ね……?」
「そうか。じゃあ貸すんじゃなくて寄越せ」
髪を掴んで村山を押し倒した。
派手な音にクラス中が注目した。
「またやってるよー」
「てか、村山頑張りすぎじゃね」
「なんで、あいつ学校来てんの?」
「でも来てくれないと詰まんないし」
「分かるー。村山おもしろいもん」
うるさい。
腹を蹴られながら村山は呟いた。
「村山さー、俺暴力嫌いなんだよねー。お前のほうが嫌いだけど」
「ヒロキー、村山の携帯あったぜ」
「おう、じゃあメシ食いにいくか」
村山は制服についた埃を払いながら起き上がる。
好奇の視線が突き刺さる。笑混じりの陰口が聞こえてくる。
みんな死ね。