表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あさきゆめみしきみへ  作者: 茶竹抹茶竹
【3章・運命は輪となった】
80/282

【3ー17】

【3ー17】


「こっちからの交換条件、そう引き換えの」


こよりの言葉に弘佳は反論する。


「こちらが掴んでいる活動家の所在と、最近の政府の動向、それと資金提供。全てお渡ししたはずですわ」


先に渡すのも条件のうちだった。

フリーに近い活動家のこよりにとって情報は重要であり、それを手に入れるのに苦心しているのも弘佳は知っている。


「いや、もう一個だけ頼まれてくれないかな、一個だけ」

「なんですの?」

「公安六課って知ってる? 公安六課」


最近、活発な警察組織。


「公安の対魔法使い組織ですわね。こちらの一派も何度か接触していますわ」


なかなか、厄介だと聞く。

魔法使いをかき集めているとの話もあるので、頭数が揃ってくると脅威になるかもしれない。


「そうそう。それでさ、公安六課の人間に妙なのがいるみたいなんだけど、調べてくれないかな、調査ね?」


どうするか弘佳は迷った。

データの受け取り以外の命令は受けていない。

だが、ここで鷺ノ宮こよりに恩を売っとくのも悪くないと思える。


「継続的な入間沙織のデータ引き渡しを約束出来るのなら引き受けますわ」

「いいよ、約束する、うん約束」


それくらい構わないしー、とこよりが言っていると店員が料理を運んできた。

美智がPCとHDDの同期を解除し弘佳に渡す。


「……本物です」


それを素早くポーチにしまい、弘佳はこよりに聞く。


「それで、何を調べればよろしいんですの?」



「落合璃瑠」


【3章・運命は輪となった完】

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ