【3ー4】
【3ー4】
茶髪のツインテールの少女と黒髪のロングストレートの少女が、一室でPCの前にかじりついていた。
茶髪のツインテールの方は所在なさ気にウロウロしている。
ツインテール……もとい高田梨花はPCが苦手である。故に黒髪のロングストレート……もとい石神佐樹に全て任せるより他は無いのであった。
「このデータ……」
「佐樹ちゃん、野方さんの言ってたデータってこれかな」
「おそらくそうね」
PCによく分からない数式を打ち込みながら佐樹は梨花に頷いた。こういった機械関係には疎いので、佐樹が何をしているのか梨花にはさっぱり分からない。
先程からPCに向かう佐樹の後ろで梨花はウロウロするだけである。
武装グループのアジトである倉庫区のC4とC5倉庫をくまなく二人で探して見付けたこの部屋には所狭しにPCが並んでおり梨花はそれだけで頭が痛くなった。
「でも佐樹ちゃんが来てくれて助かったよ。あたし、全然こういうの分からないから」
「この時代に未だに扱えない人が居ることが驚きだわ」
「うぅ……。で、でもなんとかなるよ?」
「そうね、この前メールをやっと覚えたものね」
携帯電話って便利だなぁと梨花は先週実感した。
なんたって電話しなくても良いんだから。
あれ?
「そうそう、あたしだって進歩してるんだよ!」
「技術の進歩の方が速いのだけれどね」
「うぅ……」
電子マネーが使えないので、紙幣を出すと店員に戸惑われる日々は疲れてきた。
最近はご老人ですら、電子マネーになってきたので肩身が狭い。