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あさきゆめみしきみへ  作者: 茶竹抹茶竹
【2章・隠者は待ち続けた(後編)】
57/282

【2ー25】

【2ー25】


私は久米川の撃たれた辺りに立つ。手で拳銃の形を作って宙に向かってバーンと口で言った。


「ここで犯人は久米川を射殺し、反対側に移った」


ベッドの反対側に移動する。そして何もないベッドの上で両手を動かす真似をし、下井に向き直る。


「ベッドの上のキャリーバックから犯人は写真を回収した。そして服を脱ぎ持ってきていたビニール袋か何かに入れた」


血痕が集中して落ちていた場所である。

ここで留まっていたのは間違いない。


「で、この時大事なのは既に部屋のドアは閉まっていたということかな。まあ、当たり前だよね。部屋に入って来た時に鍵は締めるもんね」

「するとあれか。久米川のおっさんは招き入れたみたいじゃねーか」

「で、犯人はここで待っていると銃声を聞きつけて第一発見者が部屋の鍵を開けて入ってくる。サイレンサーなしの銃だから銃声は絶対に誰かに聞こえるはずだったから」


サイレンサーを外したとしても、持っていなかったとして、銃声を響かせることが犯人にとって必要だった。


「そして犯人は第一発見者が入って来る時に鍵を開けているから、開いていたドアから外に出てエレベーターに乗り、部屋に戻る。そしてシャワーを浴びて着替えて何食わぬ顔をしてれば終わり」


簡単なトリックでしょ、と私は付け加えた。

部屋から出ないで開けて貰うのを待ってるだけで密室殺人の出来上がり。


「おいおい、待てよ。トリックも何もそれじゃあ、犯人とてめぇらが鉢合わせるじゃねーか」

「犯人は誰かが部屋に入ってくるまで待っていた。そしてこっそり部屋から出た。確かに見つからずにやるのは不可能だ」


しかし、私達にはそれを可能にするものがある。


「魔法だよ。あんた、魔法使いだろ?」

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