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あさきゆめみしきみへ  作者: 茶竹抹茶竹
【2章・隠者は待ち続けた(後編)】
52/282

【2ー20】

【2ー20】


鑑識から遺留品の写真データを刑事のタブレットPCに送ってもらい見せてもらう。

写真を一通り見て確認出来たのは、

衣服、タブレットPC、携帯電話、財布、充電器、筆記具、携帯用洗顔料、胃腸薬、デジタルカメラ、眼鏡、使い捨てタイプのコンタクトレンズ、ポケットスキャナー、ペットボトルのミネラルウォーター、スーツのシミ抜きとシワ落とし。それと拳銃であった。室内に落ちていた薬莢は一つ。カードキーはベッド脇のライトスタンドに置いてあった。


「遺留品はこれだけすか?」

「あとは備え付けのタオルくらいだよ」


写真を一枚一枚見ていると一つ気が付いた。

私は犯行に使われた拳銃の写真のズームを璃瑠に見せる。小金井も一緒に覗き込む。


「この拳銃はグロック17 、オーストリアの自動式拳銃だ」

「はぁ」

「さすが公安、詳しいな」

「国内の密造拳銃は日本の警察官が携帯しているニューナンブが殆どだから、グロックだと多分密輸だと思う」


密造も手に入るとも思えないが、久米川のような一般の人間が密輸拳銃を手に入れるとは、より思えない。


「で、このグロックなんだがバレルにネジが切ってある」

「?」

「サイレンサーって分かるか?」

「わかります」


サイレンサーは銃に取り付ける事で銃声を抑制し消音効果がある。銃の先に取り付ける細長い筒のようなものである。


「ただサイレンサーってのは取り付けるのに銃の改造がいるんだよ。私達の使ってるSOCOMみたいな銃は除いてな」


銃身の外側にサイレンサーを取り付ける為のネジが切ってあるのである。グロックの場合はそれを改造として行なう必要がある。


「サイレンサーを取り付ける為の改造が室内に落ちていたグロックにはしてあった。だけどサイレンサーは取り付けてなかった」


だから銃声が聞こえた。

サイレンサーの消音性も向上したので、あれほどの銃声は装着していたなら聞こえないはずだ。


「持ってなかった可能性もあるけど、改造が施してある様な銃だしサイレンサーを持っていたと思う。でもそれは使われなかった」

「それが、久米川さんにしろ犯人にしろですね」

「もし仮にだ。サイレンサーを持っていたのに使わなかった理由は何か」

「自殺なら発見させる為。殺人なら……」

「殺人なら銃声を発生させるメリットはない。普通ならな。発見が遅れれば脱出も容易になるし、証拠も隠せる。でもそうしない理由があった」

「それは?」

「わかんない」

「だめじゃねーか」

「美樹さん、使えないですね」

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