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【2ー15】
【2ー15】
璃瑠はため息を一つしらじらしく吐く。
「美樹さんはどう考えているんですか」
「それを今から考えるの」
久米川は本当に自殺だろうか。
プレッシャーに耐えきれず自殺を選んだ。拳銃も何かのきっかけで手に入れて、護身の為に持っていたけれど下井に使う気にもなれなかった。
いや、下井相手に拳銃など使うだろうか。確かに下井の方が脅しを効かせていたけれど、優位なのは久米川だ。
脱税の証拠を握っているわけだから。
告発に踏み切る勇気が無かったのか。だとしても自殺を選ぶだろうか。
久米川が出来るかは別として、告発しない代わりに何らかの見返りを要求するのが筋では無いのか。
「課長に許可とってくれない?」
「何のです」
「活動許可」
「とれなくても、首を突っ込むじゃないですか、美樹さんは」
璃瑠は少し笑った。
「実は既に話は通してあります。美樹さん首を突っ込むと思ったので」
「さすが私のパートナーだ」
取り合えず璃瑠の頭を撫でた。
嫌そうな顔をして璃瑠は立ち上がる。
「行きましょう」
「やる気じゃん」