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あさきゆめみしきみへ  作者: 茶竹抹茶竹
【15章・騎士は迷った】
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【15-7】

【15-7】


「これしかないってなら……!」


 美樹が魔法を発動する。脳の奥から指の先へ電流が流れるように重たい何かが身体中を伝う。

 目の奥から針で刺されたような痛みが滲み出す。歯を食いしばる、その反動が身体を締め付ける。


 目の前に迫った魔力の塊へ向かって手を伸ばす。手の平を握り締める。


「ずれろぉぉぉ!」


 撃ち出された魔力の塊へスライドシフトを発動する。魔力の塊が射出される方向を上へ向かって大きくずらす。

 美樹の目の前を通過して魔力の塊が空へと打ち上げられる。軌道をずらし上空へと打ち上げた魔力の塊へ向かって黒蛇を向ける。


 爆発させて無力化させるしかない。そしてそれをするための場所は空しかなかった。被害のでない高度上空で爆発させるしかない。


 十分距離が離れたところに向かって蛟を装備した黒蛇の引き金を引く。蛟の砲撃を撃ち出す。光球へ吸い込まれるように一閃の砲撃が貫いた。


 爆発。轟音が衝撃として身を包む。閃光が目を塞ぐ。美樹の張った魔力盾に熱風がぶつかり盾がひしゃげる。盾を熱風が貫通し皮膚を熱線が刺す。


「これほどとは……」


 爆発が収まり轟音が消えていく。ようやく落ち着いてきたところで美樹は振り向き蛟の装備を解除する。黒蛇の出力を全開にしグングニルの射出サーキットへ向かって砲撃を連射する。

 射出サーキットを破壊して美樹は離脱しようとする。


「逃がさんさ」

「!?」


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