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あさきゆめみしきみへ  作者: 茶竹抹茶竹
【14章・女神は振り向いた】
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【14ー6】


【14ー6】


台場に新たに建設されたばかりの区画、「さざなみ」は沿岸よりおよそ20kmの辺りに位置する埋立地である。東京湾に浮いたさざなみはさざなみ橋のみが交通アクセスであり、他には定期的に往来する連絡船があるばかりである。


1年前に完成したこの「島」はお台場の更なる発展の為の観光地として開かれた。

この新たなる観光地は異様な熱気に包まれていた。


独立派が蜂起する場所として選んだここの、ほぼ中心に位置するグランドさざなみホテルのヘリポートにヘリが降り立つ。


海風とヘリの巻き起こす風の二つに揉まれながら、野方はヘリから降りた。

それを出迎えたスーツの男達の一人が野方に近寄る。


「代表」

「首尾はどうかな?」

「大方予想通りかと」

「後は敵がどう出るか、だな」


野方には勝算がある。政府、そしてメディア、経団連とそれらの腐敗と利権構造は国民にとって起爆剤に充分なり得る。ここ数年で政府が移民政策に違法献金、一部団体との癒着と国民から批判されるだけの要素を溜め込んできたのは確かだ。

それの矛先を束ねるものがあればいい、そうしたものを野方は提供した。

それを恐れて向こうの動きが鈍くなればそれで良い。


「ようやく、ここまで来た。新しくこの国が生まれ変わる時が」

「はい、代表」

「グングニルの準備はどうなっている?」

「サーキットは形成済みです。出力20%近くで待機中」

「多少の事は無視して良い、70%まで上げて待機だ」


このさざなみが独立派、いや独立政府の地盤となる。ここを独立特区として成立させ新たな国のモデルとする。それに同調するものが増えれば反政府の流れは大きくなる。この独立特区は広がり新たな国となる。かつての国を塗りつぶし新しい国となる。


ここで政府がどう動こうとも野方に同調した国民を刺激する事になる。完遂されずとも国民の心に根付くものがある。

それでいい。


「どちらにせよ、私に負けはない」


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