表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あさきゆめみしきみへ  作者: 茶竹抹茶竹
【14章・女神は振り向いた】
246/282

【14章・女神は振り向いた】

【14章・女神は振り向いた】


射撃訓練場の重い扉を開けると鋭い音が轟いて璃瑠は少し顔をしかめた。

足音すら聞こえない程の絶え間なく続く轟音を立てている主の元へ璃瑠は向かう。こちらに背を向け引き金を引き続ける美樹の姿があった。

美樹が撃ち終わるまで待って見ている事にする。


マガジン1本分を撃ち終わると美樹は璃瑠に気付いて、その方へ振り返る。


「璃瑠か。珍しいな」

「面白いものが見れると聞いたものですから」


ヘッドセットと防弾グラスを外しハンドガンからマガジンを引き抜きながら美樹は射撃訓練場のレーンから出てきた。


「黒蛇の追加オプションの試射ならもう終わっちまったよ」

「どうでした?」

「実用性を除けば完璧だったよ」


美樹には硝煙の匂いが染み付いていた。ガンオイルで汚れた手を裾で拭いながら美樹は笑う。


「璃瑠、身体の調子はどうなのさ」

「平和な日々を享受する位なら」

「そうともいかんだろうね」


独立派の東京スカイツリー占拠テロから丸二日。多くの犠牲者を出しながらも璃瑠の活躍により制圧されたそれから二日間。独立派の動きは全く無かった。

占拠事件の失敗は打撃となったということかもしれなかったが、未だ予断は許されなかった。


あれで終わり諦めるにしては、捨て身の計画過ぎた。なんらかの二の手を打ってくるとしか考えられない。


璃瑠は美樹に問い掛ける。わざわざここまで出向いた本来の目的の為に。


「美樹さん」

「ん?」

「鷺ノ宮こよりの葬儀、行かないんですか」

「行けるわけ……ないだろ」


美樹が視線を逸らすも璃瑠はそのまま美樹を見つめ続けた。

暫くの沈黙を挟んで美樹は顔をあげる。


「璃瑠、ちょっと半日、付き合ってくれないか」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ