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あさきゆめみしきみへ  作者: 茶竹抹茶竹
【13章・塔は開かれた】
243/282

【13ー12】

【13ー12】


閃光手榴弾で高田梨花の視界を奪うと、璃瑠はその隙にスカイツリーの展望台をガラスを突き破り突入した。

独立派のテロリストが占拠しているスカイツリー展望台を制圧すればこの戦闘は終わる筈だった。


派手な音を立てガラスの破片と共に突入する璃瑠を銃弾の嵐が迎え入れた。着地と同時に地を蹴って滑る様に駆け抜ける。アサルトライフルをぶっ放すテロリストの姿を目で追いながら、すり抜けざまに辻風を突き立てる。


「散れ、2.02A-03リベレイトリィパリィ」


辻風に収納した霧風を居合抜きの要領で一気に引き抜いた。封じ込めた魔力が急速に解放されて爆風の如く旋風を巻き起こす。

それによって敵を一気に吹き飛ばすと霧風で、すかさず次の動揺した敵を躊躇無く斬りつける。

袈裟斬りにすると、力尽きたその敵を蹴り飛ばし銃弾の嵐からの弾除けにした。


閃光手榴弾を一つ敵の元へ放り閃光が爆発する隙を付いて幻影を投影した。自らの姿を描き出すと、それを囮に敵の懐へと一気に飛び込み敵の顎を辻風で叩き上げる。


「数ばかり居ようと」


斬り捨てた敵の呻きを後ろに璃瑠は呟いた。銃弾の嵐は止んでいた。全ての敵を呻く残骸に変えて璃瑠は嘆息する。


「こちら落合璃瑠、展望台を制ーー!」


璃瑠を追って高田梨花が突入してくる。その巨大な得物を振り切ると、衝撃波が舞う。璃瑠がそれをくぐり抜けて霧風を構え懐へと飛びこむ。高田梨花が横薙ぎに振り払い受け止めようとするも、璃瑠が突然横に跳んで軌道をずらす。


「!?」


璃瑠が跳び避けた跡には閃光手榴弾が一つ放り出されて居た。高田梨花の目の前で閃光が膨張し視界を奪う。白く暗転した視界の中で身体に衝撃が伝うのを感じた。


「っぅ!」


璃瑠が蹴りを入れると高田梨花の姿は消え、少し距離をおいた場所へと現れた。視界を取り戻して高田梨花は即座に叢雲・雨を構え直しその姿は消えた。璃瑠の目の前に突如現れて高田梨花はその巨大な刀身を力任せに振り下ろす。璃瑠がそれを受け止めるも吹き飛ばされ床を滑った。

抉られる。

一撃の速度は変わっていないのに重さが桁違いになっている。


梨花の攻撃からの体勢を立て直し呼吸を整えていると、皮膚を生温いものが伝わっていくのが感じられた。

受け止めたはずにも関わらず衝撃で流血した。


「……。」


璃瑠の皮膚が裂けた頬から伝う血が口の端を汚した。

高田梨花が走り出す。その巨大な得物を振りかざし璃瑠が受け止めようとした瞬間にその姿は消えた。


「あぁっ!」


激痛が脇腹に走って璃瑠は顔を歪めた。

璃瑠の背後で高田梨花が刃の背を返して血を払う。下腹部をねっとりとした感触が侵食し続ける。冷や汗が噴き出すように出るのが分かる。


瞬間移動でのすれ違い様に斬られた。

至近距離に「跳ばれる」というのは思った以上に厄介かもしれない。


「あたしにはもうここしかないんだよ! ここに居れないなら、認めてもらえないなら生きてる意味なんてないじゃない!」

「駄々っ子の無い物ねだりでこんな!」


叢雲・雨が更に呼応する。高田梨花がグリップを強く握り締めると刀身を覆う魔力が膨れ上がる。彼女の目がすわり璃瑠の挙動の端を捉えた。

璃瑠が踏み込もうとすると高田梨花の姿が消える。璃瑠はそこから横っ跳びに飛び退くも高田梨花は璃瑠から遠く離れた場所へ出現した。


「読まれて、距離を離された……!」


高田梨花が叢雲・雨を構えその場に踏みとどまる。呑み込むかのように剣から溢れ出した魔力の奔流がどっと無秩序に放たれて全てを破壊する。

辻風を盾にして身を隠すも魔力砲撃が辻風を抉る。金属音が耳を突き刺し霧風が削られる。


衝撃で身体が持っていかれそうになる。

砲撃を凌ぎ切り盾にしていた辻風を構え直すと、その璃瑠の頭上へ高田梨花が瞬間移動で跳んだ。


「あたしは戦うしかないんだよぉ!」


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