【13ー10】
【13ー10】
「堕ちてよ! なんで、こんな!」
「ちぃっーー!」
高田梨花の砲撃が璃瑠の姿を撃ち抜き、その姿は瓦解して風に流され光の粒子と変わる。
「幻影ーー!?」
「だぁっ!」
遥か上空に居た璃瑠が真下に刃を突き立てるように霧風を握ると飛び込む。霧風の切っ先が高田梨花を切り裂く寸前に高田梨花の姿は消えた。
高田梨花が真後ろへと瞬間移動し、璃瑠の背後をとる。璃瑠が振り向き様に霧風を振り回すも、高田梨花はまた一度瞬間移動で距離を取り、砲撃をぶっ放した。
回避は間に合わないと判断して璃瑠が魔力盾を貼り砲撃が盾へ直撃した。砲撃が盾を抉り、のめり込む。
砲撃が空間を歪ませ、魔力盾がぐにゃりと曲がる。
「これは……!」
璃瑠は飛び退くと魔力盾は砲撃に呑み込まれ消えた。
理屈は分からないが、どうやら防御はさせて貰えないらしい。
元々防御は苦手である為そこまで状況は不利になったとも思えない。
「あなたなんか!」
高田梨花が砲撃を放つと璃瑠は真っ直ぐに砲撃へと突っ込んで行く。閃光手榴弾を一つ砲撃の元へと放りこんだ。そして一気に加速して回避行動に移る。
砲撃と爆風が激突し爆音と閃光が轟く。
「やった……?」
爆発の向こうには何もなかった。爆炎が風によって散り散りになっていく。
「でぇぇぇい!」
爆発を目くらましにして璃瑠は高田梨花の頭上をとった。高田梨花の反応が遅れて叢雲を引き寄せ璃瑠の一撃を受け止めるために構える。璃瑠が辻風を振り下ろしその重量を力任せにぶつける。
「くぅーー!」
「2.01A-03Rスティールパイルヴァンカ」
辻風を中心に魔力を練り上げると辻風を再び叩き込むと、魔力を小規模に爆発させる。爆発によって加速された辻風が高田梨花へ衝撃を打ち込む。
「っぁぁ!」
高田梨花は大きく吹き飛ばされ落下していく。肉迫した状況で叩き込まれた衝撃が身体の芯まで伝い、その反動で大きくえづいた。
姿勢を立て直すと、それを見て璃瑠が言う。
「退いて下さい」
「何を言って……」