表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あさきゆめみしきみへ  作者: 茶竹抹茶竹
【13章・塔は開かれた】
240/282

【13ー9】

【13ー9】


テロリストに人質をとられ動けなかった政府の評判は落ち、迅速に解決し人質を救出した独立派の評価は上がる。

これを有無を言わさず制圧すれば、政府への声は厳しくなる。


「あなたは何も感じないの? どこかおかしいって、狂ってるって。この国を変えなくちゃいけないって思うよ」

「そこまで思い上がってないですよ」

「それだけの力があたしにはあるんだよ。そしてそれが必要とされてるから。なら、あたしは……3.02A-05Gディストードブレイド!」


高田梨花が飛び退いて引き金を引いて、叢雲の銃口から砲撃が打ち出される。何かを撃ち抜くかのような鋭い音が響いて砲撃が打ち出された。砲撃の先端が突き進む度に周囲の空間を歪ませる。


「新しい政府を立ち上げる、理想論は結構ですがその先も見据えないまま、こんな!」

「無理でも無謀でもない!」


砲撃を回避すると璃瑠は空を蹴って高田梨花への距離を一気に詰める。大振りで向かってくる璃瑠へ向かって、かいくぐるようにして高田梨花は突進した。璃瑠が剣を振り下ろす前に高田梨花が叢雲を突き出した。刃が璃瑠の腹から背まで一気に突き通すと璃瑠の姿は瓦解するようにあやふやになり消えた。


「!? 残像? じゃなくて」

「幻影ですよ」


璃瑠の姿がかき消されるとその向こうに本当の璃瑠の姿があった。完全に隙をつかれ動揺した高田梨花へ向かって璃瑠は空を蹴って霧風を振り下ろす。高田梨花が身を引く様にして叢雲を横に構え璃瑠の一撃を受け止めたものの、一気に押し込まれる。


「っぅーー!」

「子供の戯言を相手にする気はないです」

「馬鹿にして!」


叢雲で霧風の刃を切り払うも、璃瑠はそこへ鋭く蹴り込んだ。


「きゃぁっ!」


蹴りを入れてから、更に右足を蹴り上げ高田梨花の顎を打ち上げる。彼女がよろけた所へ璃瑠は辻風を横薙ぎに力任せに身体へ叩き込んだ。

吹き飛んだ高田梨花へ向かって璃瑠は辻風に内蔵された拳銃をぶっ放す。

高田梨花は魔力盾を貼ると弾丸を弾き飛ばす。


本来なら璃瑠の距離だった。彼女の速さなら大きな隙を作った高田梨花へ一気にまた飛び込めたにも関わらず、有効打とはならないであろう射撃を選択したのはひとえに高田梨花の瞬間移動を警戒してだった。


見えない移動。厄介とはいえ、璃瑠も元々それを武器にした魔法使い。瞬間移動と高速移動の違いはあるとはいえ、魔法使いが対魔法使いで狙う一点は一つしかない。

魔力盾を抜く瞬間。そしてそれを作り出すための戦略はどちらも同じであるならば、互いに狙うのは魔力盾を貼らせない隙を突く。


それを意識すれば瞬間移動の発動タイミングも察しがつく。


「けれど、その先はどうしますかね」

「3.02A-05Gディストードブレイド」


迂闊に攻め込めば誘い込まれる。隙をつこうとしても瞬間移動で躱される。璃瑠には射撃も砲撃も大した魔法は持っていない。速度と幻影で圧倒するしかない。

だがしかし、そうなれば高田梨花は有利だ。思った以上に器用な彼女にとって格闘一辺倒で単調な璃瑠の動きも見切られかねない。璃瑠は今一歩踏み込めない以上、時間がかかる。


「あれを試すしかないですかね」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ