【11ー14】
【11ー14】
鎖で全員を縛り上げてこよりが腰掛けた。
「というわけで本題に入ろっか、入ろー入ろー」
「……。」
「ノリ悪いね」
「そういうわけにもいかんでしょ」
「あれは何だったの、ねぇ、何?」
こよりの語調が変わった。
「何もかも消えた、あれは何?」
人もモノも全て消えた。まるで、存在していなかったように。
私達の目の前で為す術もなく。
「莫大な魔力エネルギーにより消し飛んだという見方は出来ませんか?」
「いやそんな消え方じゃなかったし、私達は無傷だったよ」
目の前で入間沙織が消えた。身体が透けていき最期は跡形もなく文字通り消えた。そしてそれと同時に東永井ビルとその中にいた人間も消えた。
生き残ったのは、私と璃瑠、弘佳と美智、そしてこより。
私達だけは消えなかった。傷一つ負っていない。魔力による爆発とかそんな理由では説明がつかなかった。
次元の扉が開いた結果だというのだろうか。
「答えられないの? それとも答える気がないの?」
こよりの苛ついた問い掛けに弘佳は眉を上げた。
「あの結果について、知っていることは何もありませんわ」
「あれだけの人間を殺しておいてそんな言い草?」
次元の扉を開く。それが一体何を指すのかは分からないが、その結果によって全てが消えたと考えるのが妥当だろう。だがしかし、何故消えた。どうやって消えた。
「消える、という結果は予想外だったの?」
「えぇ。」
「なら、あんたが考えていたシナリオは何だ、そして何をしたんだ」
私の問いに弘佳は口を閉ざした。こよりが銃を引き抜き弘佳に向ける。
「答えて」
「言った通りですわ、次元干渉を起こし上位次元と接触。それにより生じる魔力流入により入間沙織を次のステップ、つまり上位次元の存在であるアルカナへと進化させる。」
「まず次元干渉とは何なんだよ」
私のぼやきに今まで静観していた美智が横槍を入れる。
「……私には見えます」
「はい?」
「……次元の接点が」