表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あさきゆめみしきみへ  作者: 茶竹抹茶竹
【11章・魔術師は夢見た(前編)】
202/282

【11ー6】


【11ー6】


話せない。気持ちなど話せない。真実など言えるわけがない。アルカナ計画なんてもの気持ち悪い。その結果の体現が存在することすら。許されない。苦しい。本当ならば死んでしまいたい。こんなの耐えきれない。誰がこんなものを認める。薬品と肉体改造されたこの身体を誰が。その結果で誰が喜んだ。何もかもが泣いた。それで終わり。社会の片隅に何気ない顔して溶け込んで。そんなフリをして。気付けばここまで来た。後戻りも出来ず。手を汚し。ようやっと居場所を見つけた。その場所も余所余所しい。そこでもがいて、何食わぬ顔して。何も掴めず、何も選べず。気付けば誰かが横に居た。必死な顔して取り繕い。無心なふりして手を伸ばし。その人は何も無かった。裏側に。その姿に一時惹かれ、一時自らの何もかもを忘れ。いつしか側に居ることに安心を見出した。理由も分からない。けれど、その事実に縋った。失うことを恐れた。きっと自分の事を知ってしまったらそのひとも離れて行くだろうと。だから安らぎの反面で安らぐ事など無かった。苦しかった。いつ消えてしまうのかと。いつ失うのかと。その為に何もかもを封じ込めようとして。そして崩れた。その先に待つのはきっと終わりだと思っていた。けれど、その人は簡単に切り捨ててしまった。私がずっと悩んで来た事を。ずっと背負って来た事を。簡単な一言で。欲しかったのは多分きっとそんな言葉ではなくて。その言葉に憎しみすら覚えて。けれど、その言葉で何処か救われて居る自分が居た。張り詰めて居たものが緩んでしまった。


私は。



私は。




私は好きなんだろうか。

伏見美樹という人物が。



けれど、その感情は許されるのだろうか。

アルカナである私に。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ