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あさきゆめみしきみへ  作者: 茶竹抹茶竹
【10章・星は意味をもった】
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【10ー12】

【10ー12】


鎖が四方に伸び、宙を蛇の様に舞うと鎖の先端に付けられた刃が弘佳目掛けて一直線に飛んだ。

弘佳へと向かった鎖を見て、弘佳は手を突き出す。


「2.01B-01Fニュートライジェイション」


弘佳の手から半透明の光が伸びる。それが空中に留まると、巨大な円へと姿を変えた。鎖がその円へ突き刺さると突き刺さったそばから瓦解していく。


「魔力盾……?  いや、あれは」

「3.02A-02D:2.02-02-01Cジェノブレイカー」


美樹が黒蛇を構え引き金を引く。魔法によって形成した力場が加速し、魔力の塊が歪み打ち出される。

それは一閃の眩い尾を引き砲撃となる。


「無駄ですわね」


弘佳が作り上げた半透明の円へ直撃したジェノブレイカーはその威力とは裏腹にあっけなく消えた。円へぶつかったはしから、花火のような火花へと姿を変え宙に消えていく。


「なんだ、あれ」

「2.01……干渉系の魔法かな、うん魔法」


弘佳の作り上げた半透明の円はその姿を変えた。弘佳の周囲を泳ぐかの様に白っぽいなにかは動き回る。


「3.02A-02D:2.02-02-01Cジェノブレイカー!」


再び美樹の放った砲撃を見て、弘佳は指を動かす。その身をくねらせていた細長い物体が弘佳の前で円へと変わる。それに呑まれるようにして砲撃は消えた。


「なんだあれ……蛇?」


まるでとぐろを巻くかのように白い物体は円へと姿を変え、そしてまた細長い状態へと変わった。


「2.01B-01Fニュートライジェイション……貫け、2.01A-01Xグランドヴァイパー」


蛇、美樹にそう形容された弘佳が生み出した白いそれは、弘佳が魔法名を告げるとまた姿を変えた。

白い刃へ研ぎ澄まされた蛇は地面を這いながら美樹とこよりを貫こうと進む。地面から魔力の刃が次々と飛び出しながら空を割く。


「こより、あいつを倒せば阻止出来るんだな!?」

「その筈だよ、その筈」


美樹は迷わずに選択肢を選んだ。それ以外は眼中になかった。


「協力しろ、こより」

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