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あさきゆめみしきみへ  作者: 茶竹抹茶竹
【10章・星は意味をもった】
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【10ー10】

【10ー10】


高次元だとか、人類の進化だとか、弘佳の言っている言葉の意味も真偽も美樹には分からなかった。

ただ一つ言えるのは、彼女達のやろうとしていることは、新宿大規模爆発事件の再来は、また誰かを犠牲にするということ。

あの日、美樹とこよりの世界は崩れた。世界から消えた人だっていた。

あの日の悲劇をまた繰り返す気はなかった。


「なら、沙織ちゃんは何の関係がある?」


こよりが視線を周囲に這わせながら問いかける。

聞き覚えのある名前に美樹は怪訝な顔をした。


「沙織……入間沙織?」


こよりが拉致した少女の筈だ。それが今、何故この会話に絡んでくるのか分からなかった。


「入間沙織は魔法の影響を受けない。彼女が人より上の段階に居るということに違いありませんわ」

「それは早計だよ、うん早計」

「アルカナの目的は魔法の無害化、魔法が別次元の物である以上、わたくし達の次元に持ってきたときに魔法はエラーとしてこの世界に受容されるのですわ」

「エラー?」


魔法は確かに人体に有害ではあるが。


「この世界の理では魔法は起こり得ないものですが、魔法はそれを引き起こします。その世界のエラーは、人体にも悪影響を及ぼすと考えられますわ」


起こり得ない物が世界の中でエラーとして受容される。そのエラーを人体が許容出来ない。

高次元の存在である魔法が低次元である私達の世界に発現する事で、この世界は大きな歪みを抱えることとなる。その歪みが小さな人体では耐え切れない。

弘佳の言わんとすることはこういうことか。


「そのエラーの影響を入間沙織が受けないのなら、彼女は別次元の莫大なエネルギーをものに、そして魔法を完全にコントロールできる筈」


私達がエラーとしてでしか魔法を受容出来ない故に魔法は人体に有害であり、本来の性能を引き出せて居ない。その結論はいささか乱暴に思えた。


「つまり、魔法をエラーとしてではなく彼女は魔法を受容できる、出来ちゃうね」

「なら高次元の存在となる可能性、つまりアルカナに近づく事ができる筈ですわ」


高次元生命体、かつて確認されたとされるそんな不確定な存在が人類が行き着くべき先だとでも、


「それがあんたらのいう進化かだとでも言うのか」


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