表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あさきゆめみしきみへ  作者: 茶竹抹茶竹
【10章・星は意味をもった】
184/282

【10ー3】

【10ー3】



私の携帯が鳴った。横で寝ていた璃瑠が目を覚まして私に怪訝な目を向ける。

出る気にはなれなかったが、発信主が六課であったので私は渋々と通話ボタンに指を伸ばす。


「はい、伏見」

『今何処です!?』

「なんすか」

『革新派と見られる武装グループが都内各所で武装蜂起しました!』

「え?」


状況は思った以上に切迫していた。

都内5箇所で、革新派の武装グループが一斉に武装蜂起。同時多発テロ。


なぜ、このタイミングで。


『声明は出ておらず、襲撃施設の関連性も不明です』


今まで割とおとなしかった革新派が一気に動いた。

何かの機会を待っていたとでも言うのか。

緊急招集の電話を切った私の手を璃瑠が掴んだ。


「私も行きます」

「わかったよ」


璃瑠の目が揺らいでいないことに気付いて、わたしは頷く。そこでまた携帯が鳴った。


「もしもし!?」

『……美樹ちゃん?』

「こより……?」


電話の先の声は聞き間違えようのない声だった。

私の携帯電話の番号は変えていない。こよりはまだ私の番号を覚えていたことに喜びを覚えた。


「こより!? どうなってんだよ」

『聞いて。革新派のグループが都内各地で同時多発テロを起こしたけど、彼らの狙いはそれじゃない』

「なに?」

『そっちは陽動で本丸は別にある』


『新宿で二度目の門を開くつもりだよ』


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ