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あさきゆめみしきみへ  作者: 茶竹抹茶竹
【7章・女帝は残された】
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【7ー13】

【7ー13】


瞬間移動。

もしこの魔法が本当に存在するのなら非常に厄介である。

便利だなぁなんて思ってもみたが、犯罪に転用されたら堪ったものではない。どこかから突然現れて殺害して現場から消えてしまう。完全犯罪も不可能ではないな。


部屋の中は乱雑なままであるので足元に気を付けながら私と璃瑠は証拠になりそうなものを探すことにした。無いと思うけどなぁ。


横幅1メートル以上ある巨大な水槽は二つ並んでおり、片方はラックごと倒れていた。それが床を汚していた。

デスクの上に置いてあっただろうバインダーの類いは床に散乱し、液晶テレビが落ちてヒビが入っていた。

インテリアか何かだろうか、よく分からないオブジェが並んでいたようだがそれも散乱している。よく分からん。


「あれ?」

「何ですか?」

「いや、天井にシミがあった気がしたんだけどなくなってる。気のせいだったのかな」

「幽霊か何かじゃないですか」

「璃瑠が死んで幽霊になったら天井に張り付きたいか?」

「いえ」

「じゃあ幽霊じゃないよ、きっと」

「私が張り付きたいって答えたらどうする気だったんですか……」

「ポルターガイストでも起こしてくれ」


確かにあったような気がしたんだけどなぁ。あの少し天井にくぼみがある辺りに。


「水槽大変な事になってるな。床が水まみれ? だぜ」

「水まみれってなんですか。あ、窓ガラスも割れてますね」


部屋の窓ガラスに直径数十センチの穴が空いていた。最初、ここから逃げたかと思ったよ。

窓ガラスの下に床にガラスの破片が少し落ちていた。


「鍵は締まっているようですね。やはり犯人と揉み合った時に割れたのでしょうか」

「なぁ、璃瑠。なんか変じゃないか?」

「はい?」

「立川と犯人はそんなに争ったのか?」


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