表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あさきゆめみしきみへ  作者: 茶竹抹茶竹
【7章・女帝は残された】
138/282

【7ー9】

【7ー9】


上井と共に二階までの階段を駆け上がった。

物音はまだ続き、質量のあるものをぶつけるような鈍い音がしている。立川の自室の前まで来るとガラスを割るような音を最後に音が止んだ。私はドアをけたたましくノックする。


「立川さん! どうかしましたか! 立川さん!」


応答がない。意を決してドアを勢いよく開いた。

立川の自室は上井の言うとおり熱帯魚の水槽があった。幅1メートルは越えている水槽が二つ壁際に置かれている。その一つが割れていた。水が床を汚し鮮やかな体色をした熱帯魚を床で跳ねていた。またデスクのバインダー類が倒れており、物が散乱していて部屋は乱雑そのものであった。

部屋の真ん中辺りに立川が倒れていた。近寄ると呼吸をしておらず、脈がなかった。首には細い赤い跡が残っている。顔面は青紫に変色している。


「上井さん! 救急車と警察を! 早く!」


首の赤い跡。絞殺か。

部屋の窓ガラスが割れていた。割れたといっても、穴が空いたようになっている。

犯人はここから逃げた? いや、にしては割れているのは直径1メートルもない。

部屋を見渡してみる。天井に何かシミが見えた。真っ白な天井でなければ見えないようなシミだった。


犯人は何処から逃げたんだ。私がドアの前まで来た時には物音がしていた。

窓を見てもガラスは割れているものの人が通れるような穴ではないし、鍵が閉まっていた。

窓から下を覗いてみる。庭には誰も居ない。


「美樹ちゃん、何かあったの!?」


階段を慌てて上がって来た梨花が部屋の惨状と立川を見て息を呑んだ。


「そんな……」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ