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あさきゆめみしきみへ  作者: 茶竹抹茶竹
【7章・女帝は残された】
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【7ー4】

【7ー4】


右上の角が取られたので少し危機感を覚えながら次何処に置こうか考える。角をとって喜ぶようじゃ初心者丸出しだな。型もしらないようだし。

まぁ、私も知らないんだけど。

石を起きながら私は聞く。


「目的は何だ?」

「左上の角取りたいなぁって」

「オセロの話じゃねーよ!」


こいつ本当にテロリストか。他人の空似じゃないだろうか。不安になってきた。


「お前独立派のテロリストだろ?」

「そんな感じだよ」

「私の顔を見て何か思い出さない?」

「……あー!?」

「忘れてたのかよ」

「冷蔵庫の豚肉、今日が消費期限だった!」

「知らねぇよ! てかなんで私の顔見て豚肉思い出すんだよ! 豚に似てるからか!? そうなのか!?」


璃瑠にも豚みたいと言われたのを思い出した。

黒豚だっけか。

こんなにも美少女なのに、失礼な言い草である。


「鷺ノ宮こより絡みか? パス」

「そっちだって何を考えてるんですか? あたしを逮捕するの?」

「やろうと思えば出来るけど、返事次第だ。立川に接触する目的はなんだ? あ、またパス」

「だから立川さんは親戚だって」

「分かりやすい嘘をつくなよ。……パスだよ」

「あたし嘘とか、苦手で」


最後の石を梨花が置いて沈黙が続く。

こいつからは並ならぬ実力を感じる。圧倒的なプレッシャーだった。オセロが。


「強いなオセロ」

「あたし、一人でずっと練習してたから」

「……ネット対戦って知ってるか?」

「あたし、パソコン苦手で」

「携帯電話くらい持ってるだろ?」

「あたし、そういうの苦手で」

「貸せ。入れてやる」

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