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あさきゆめみしきみへ  作者: 茶竹抹茶竹
【7章・女帝は残された】
132/282

【7ー3】

【7ー3】


日本において武力闘争が顕著化した理由として、もう一つの理由は中道左派の現政権が政府に批判的な言論に対して弾圧的であることも、あげられる。


まあ経済が下向きなのが一番の問題だろうか。


この政府に批判的で新規政府立ち上げを主張する独立派と前述の革新派が武力闘争にまでもつれ込

んでいる主なグループである。

私が詳しく知っている中では革新派はこより、独立派は以前交戦した5ナンバー「プレッシャーリージョン」を所有する佐樹と。

と、そこまで思考が及んで私の顎は重力に負けて開いた。


さっきの中学生の子何処で見たか思い出した。

忘れていい相手じゃない。

佐樹と一緒にいた魔法使いではないか。

私が撃たれた相手じゃないか。


「私の馬鹿!」


自分の頬を叩いて踵を返す。

失態だ。もし彼女が何らかの目的をもって立川に近づいていたなら。

独立派の彼女が反目している革新派のこよりを支援している立川に接触してきている理由なんて肯定的な筈がない。


長い廊下を走り通しリビングに急いで向かうと梨花がテーブルに座って一人で黙々とオセロをやっていた。

あ、……うん? あれ?


「よ、よう。……なにやってんだ?」

「オ、オセロ」

「ひ、一人で?」

「あ、相手が居ないから……」

「でも、一人でやるか?」

「で、でも、やる気は二人分くらいあるよ」

「……わ、私とやる?」

「で、出来たらいいな……」


梨花の対面に腰掛ける。ボード形式のオセロ盤なんて久しぶりに見た。子供の頃以来だ。今はPCでのネット対戦が主であるしなぁ。

懐かしい気持ちになりながら黒と白の石を四つ初期位置に置いた。


「って何でだよ!」

「うわぁ!?」

「なんでお前一人でオセロやってんだよ! おかしいだろ! あれか、一人でやってるのに劣勢になっちゃう方に肩入れしちゃったりして、応援して少しズルして片方で手抜いたりして白熱の勝負を演じたりするのかよ!?」

「な、なんで分かったの!? エスパー!?」

「魔法使いだよ! てかオセロはどうでも良いんだよ!」


私が睨むと梨花はおずおずと自分の石をマスに置いてひっくり返した。


「いやだから普通に始めんなよ! あと先攻勝手にとるなよ!」

「ご、ごめんね?」


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