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あさきゆめみしきみへ  作者: 茶竹抹茶竹
【7章・女帝は残された】
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【7ー1】

【7ー1】


私は自宅を警護の為と称して見て回らせて貰っていた。

気付いたのは、部屋の壁紙や小物などが魚模様で統一されていた。熱帯魚か何かが趣味なのだろうか。


鷺ノ宮こよりを援助していた証拠を何処からか見つける事が出来れば良いのだが、立川のPCに触れる機会があるだろうかと思い悩む。

書斎の引き出しを漁ってみるも、万年筆が転がっているだけだった。書斎の棚の書物も空きが目立つ。


タブレットPCを一人一台持ち歩く事が当たり前になった今、紙の資料は殆どなく、書籍も電子化が当然となっているのでこのような書斎自体が珍しかった。

書斎を後にして部屋を回るがテロリストと手を組んでいるという、それらしい証拠は見当たらなかった。

にしても広い家だ。9LDKで100坪あるらしい。

立川裕子は衆議院議員で、親は著名な資産家。年は46、結婚はしておらず独身。先程の中学生の子は親戚の子を預かっていると言っていたが、どういった事情なのだろうか。

にしても、どこで見たんだっけかなぁ。誰かに似てるだけだろうか。いや、確かにどこかで見た覚えがある。


携帯電話がなったので表示を見ると八坂だった。廊下に誰も居ないのを見てから部屋に戻り電話に出る。


「はい、伏見」

『状況はどうですか』

「特に。とりあえず家中見させてもらってるんすけど、証拠になりそうなものはないっすね」

『パソコンは?』

「普段持ち歩いているタブレットPCとデスクトップPCだけです」

『そっちにデータが入っていると思いますが、なんとか、なりそうですか』

「努力はするけど」

『こちらからハッキングかけたいのですが』

「それで解決するなら早いんだけど、保護プログラムくらい入ってるでしょ。ちょっと遠回りだけど盗聴器仕込むかな」

『そうですね。進展がありしだい連絡してください』


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