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あさきゆめみしきみへ  作者: 茶竹抹茶竹
【6章・月は繋げた】
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【6ー7】

【6ー7】


野方に連れられて、梨花と佐樹は都内のとあるレストランに来ていた。絢爛というのはこの事かと梨花は思う。メニューが全てフランス語だったのも、梨花の頭を痛くした。照明は暗いのに何故か眩しい。


「鷺ノ宮こよりという名前を知っているかね」

「鷺ノ宮こよりですか?」


佐樹ちゃんは良いな、高い服が似合って。梨花はそんなことを思う。

野方に貰ったパーティードレスはどうも窮屈だった。


「革新派の活動家よ」

「佐樹ちゃんはなんでも知ってるね」

「鷺ノ宮こよりは特定の陣営につかないし、右派左派も気にしない。まあ革新派というポーズをとってはいるがね」

「はぁ……、」

「ただ独立派とは仲が悪くてね、どうやら彼女としてはこちらの主張は受け入れがたいらしい」

「そうなんですか」

「鷺ノ宮こよりはなかなか優秀な魔法使いでね、彼女の文部科学大臣誘拐の手口には感動したものだよ」


文部科学大臣誘拐と聞いて梨花は思い出した。その事件ならニュースで見た覚えがある。


「あ、それ知ってます。ヘリコプターで吊り上げたやつですよね」

「ビルから出てきたところを報道陣に取材攻めされている文部科学大臣を上から魔法による鎖で吊り上げるという大胆な手口だった。しかも、上にいたヘリコプターは囮で実際はそのビルの15階まで吊り上げてそこで監禁し声明まで出していた。単純だがそれだけの実力があると、鷺ノ宮こよりという名前は知れ渡った」

「あの時の犯人が鷺ノ宮こよりって人だったんですかー」

「それで、何故急に鷺ノ宮こよりが?」


佐樹の問いに野方は話を戻す。


「そうだね、本題に戻ろうか。この鷺ノ宮こよりを資金援助している立川(たてかわ)という国会議員が居るんだが、どうやら事情が立て込んで居るようでね。立川はこちらに話を持ちかけてきた」

「?」

「こちらと手を組みたいらしい」

「鷺ノ宮こよりは革新派なら、それを支援していたなら立川も革新派なのでは?」

「そうだねー。野方さんは独立派なんですから」

「彼女としてはそういった信念はないのだよ。彼女の利益になるならね」

「そういうものなのかな」

「大人というのは汚い生き物でね、君たちのように若い真っ直ぐな感性では理解出来ないかもしれない」


野方が汚い大人とも思えないのだが、と梨花は考える。こんなに立派な人なのに。


「それでだ、立川はこちらを手厚く保護するという提案をしてきた」

「保護?」

「献金と組織票を見返りに野方さんの会社を議員として応援するということよ」

「汚い話だ。で、彼女としてはこちらと手を結んでもいい、その代わりに言うことを聞けと言ってきたわけだ。どうやら鷺ノ宮こよりが邪魔になったようでね。鷺ノ宮こよりの暗殺を見返りとして求めてきた」

「それを、あたしがやればいいんですね?」

「いや、そうじゃない」

「?」

「君に立川を暗殺して欲しい」

「へ?」

「こちらとしては立川と手を組む気はないのだよ。だが、色々あってね、無視するより消してしまいたい」

「よく分からないんですけど分かりました」

「立川には、護衛の為とでも言って君を忍び込ませる。後はうまいこと消してくれ」

「うまいこと……」

「君の5ナンバーがあれば問題ないさ」


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